高速道路で発見された「渋滞の原因」に共感相次ぐ 「分かってない人多すぎ」と怒りの声も…

高速道路に設置された「遅い車」へ向けた案内標識に共感の声が続出。一方で、標識の設置場所が「逆では?」というツッコミも見られた。

2025/05/05 04:45


ゴールデンウィークと言えば渋滞がつきもの。特に、連休最終日となる明日にかけては、主要道路で大幅な渋滞が見込まれる。

以前X上では、とある高速道路が「遅い車」に向けて設置した標識の内容に対し、共感の声とツッコミが寄せられていたのをご存知だろうか。



■100mおきに立ててほしい標識

今回注目したいのは、Xユーザー・あっつんさんが投稿したポスト。

「この標識を追越し車線に100mおきに立ててくれ」と綴られた投稿には、高速道路を走行中に撮影したと思しき標識の写真が添えられている。

西名阪自動車道

その内容は「遅い車は左側車線へ」というものであった。


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■「分かってない人が多い」と共感相次ぐ

こちらの光景は多くのドライバーに共感をもって迎えられ、件のポストには「これ、分かってない人が多いんですよね」「ゆっくり走りたいなら、切に左車線でお願いしたい」「この考え方、一般道にも浸透してほしい」といった声が多数寄せられていた。

西名阪自動車道

一方で「走行車線を守らない人は、そもそもこの標識を読まなそう」「仮に読んだとしても、自分が遅いと気づかない人が多いと思う」といった懐疑的な声も少なからず確認できる。

また、右側車線を走行する車に「左側車線を利用しよう」と呼びかける内容にも関わらず、標識が右側車線でなく、左側車線沿いに設置されている点に疑問を覚えた人も多いようだ。


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■NEXCOは「キープレフト守って」呼びかけ

ポスト投稿主・あっつんさんに確認したところ、こちらの標識は「西名阪自動車道」にて目撃したものと判明。そこで今回は、「西日本高速道路」(NEXCO西日本)関西支社に、詳しい話を聞いてみることに。

すると、件の標識は1972年(昭和47年)12月より、同自動車道上の2カ所に設置されたものと明らかになった。

50年以上前に設置された標識となり、当時の詳細な資料は残っていないようだが、NEXCO西日本の担当者は「当該箇所においては上り坂となっており、速度低下が発生する可能性があるため、当時の交通管理者(警察)との協議のうえ、交通対策で設置されたものと考えます」と、分析している。

標識が(右側でなく)左側車線沿いに設置されている背景については「中央分離帯がコンクリート壁となっており、標識を設置するスペースがないため、走行車線側に設置したものと考えます」との回答が得られた。

NEXCO西日本の担当者は「追越車線は、追越のための車線です。追越を終えたら速やかに走行車線に戻、『キープレフト』を守りましょう」「また、高速道路ではトレーラー、大型貨物自動車等の通行帯が指定されています。トレーラーは原則として一番左側の車線を、大型貨物自動車等は当該標識が設置されている区間については、一番左側の車線を走行してください」と、注意を喚起している。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

高速道路道路標識
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