『初耳学』の内容をXで指摘した脚本家に… 芸人の「言わんでよくない?」に視聴者は反論
ロザン・菅さんの言葉には「脚本家のプライドを無視した言葉かと…」など反論の声も。
お笑いコンビ・ロザン(宇治原史規さん・菅広文さん)が7日、自身のYouTubeチャンネルを更新。
先日、過去の放送について訂正・謝罪した『日曜日の初耳学』(TBS系)を受け、それまでの経緯を辿り考えを述べました。この意見には「脚本家のプライドを無視した言葉かと…」など、反論の声も寄せられています。
■『初耳学』が謝罪
4日に放送された『初耳学』の番組の最後には、2月9日放送回の内容について、
「2月9日の放送で、ドラマ『Beautiful Life~ふたりでいた日々~』を扱った際、第2話『柊二と杏子が食堂で会話をするシーン』の映像をアドリブであるかのように紹介してしまいました。
実際は脚本通りに俳優が演じたものであり、番組が事実関係の確認を怠った事が原因でした。
真摯に作品を作ったドラマ関係者の皆さま、および視聴者の皆さまにお詫びして訂正致します」
と、訂正し謝罪しました。
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■「アドリブであるように見せるのは、いただけません」
女優・常盤貴子さんがゲストで登場した回で、同作品の主演を務めた俳優・木村拓哉さんの“アドリブ力”が話題にあがった際に、食堂でやりとりするシーンが流れました。
放送後、同作の脚本家である北川悦吏子さんがXで「『初耳学』の『ビューティフルライフ』の紹介に違和感を覚えます」とポスト。
セリフやアドリブに対しても慎重にしていることや、制作陣で何度も打ち合わせを重ねていることを説明し、「シナリオにあることをあたかも、たまたまのアドリブであるように見せるのは、いただけません」と、“アドリブ”と紹介されていたシーンの台本の写真とともに指摘しました。
「愛していると言ってくれ」「ビューティフルライフ」この二作品の使用許可を出した「初耳学」の「ビューティフルライフ」の紹介に違和感を覚えます。役者陣はセリフの入れ替など、もしするとしても、とても慎重です。アドリブにも。作品を壊さないよう、細心の注意を払っています。番組内であたかもア… pic.twitter.com/glnJW9nwoN
— 北川悦吏子 (@halu1224) February 14, 2025
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■「ポストせんでもいいんちゃうかな…」
今回の件を受けて、菅さんは「脚本家のお気持ちもすごくわかる」と前置きしながらも、「個人的な感覚だと、ポストせんでもいいんちゃうかな…」「著名な方やから、局に問い合わせすることも出来るやろうし」「言わんでよくない?」と、SNSで発信したことへの疑問を口にしました。
菅さんの意見に、宇治原さんは「言ってることはわかる」と理解を示しつつ、「今はそれ(SNSで発信)が普通なんですよ、っていう考え方もあるから、どっちが正しいというのはないと思うけど」とコメント。
今回、菅さんの意見には「音楽関係の仕事をしていた事がありますが 楽譜通りに完璧に演奏したものを『この演奏はアドリブだそうです』と間違った紹介されたら訂正したくもなるかな…」。
「ポストして当然と思います。事実でないのなら誤りを正す責務がある」「語尾とか助詞の1文字1文字にもこだわって 悩んで書いてらっしゃるんだと思います。 なので正直、訂正したくなる気持ちは ちょっと理解出来ます」「言わんでよくない? というのは、脚本家のプライドを無視した言葉かと…」などの、反論が続々。
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■宇治原の言葉には共感の声
また、漫才の場合にアドリブだと思っていたものが台本だと知らされたら「激冷めする」など、芸人の視点で話していたことに「脚本を書いて演者さんに任せる脚本家と、自分たちで作ったネタを自ら演じる芸人さんとでは感覚的に少し違うのかな? とは思いました。 私が脚本家の立場だったとしたら、自分の書いた脚本を演者のアドリブだったと言われたら、著作権の侵害だとブチ切れるかも」「結果ウケればいい、というお笑い論と過程も大事にしている作品との考え方の違いなのかな」とのコメントも。
動画内で宇治原さんは「脚本家ご自身のことだけじゃなくて、いろんな方が関わって最終的にいいものを作って『これでいこう』と決まったから、周りのことを考えておっしゃったのかなという気もしますけど」という意見を述べていますが、これには「宇治原さんが話してるけど、『私が書いたセリフなのに!』というよりは、一緒に作り上げた制作陣のことを思っての言葉だと受け取れますよね」「宇治原さんが冒頭に仰ったように、その脚本家さんは『作品とそれに関わった人のため』に訂正ポストをしたと解釈しました」と共感する意見も見られます。