佐々木朗希、ドジャースでの不調の要因を武田一浩氏が解説 「大体失敗する」ことは…
ドジャース移籍後、打ち込まれることが多くなっている佐々木朗希。武田一浩氏が考えるその要因とは。
元日本ハムファイターズ、福岡ダイエーホークス投手で野球解説者の武田一浩氏が『武田一浩チャンネル』に出演。ロサンゼルス・ドジャース佐々木朗希投手の調子が上がらない理由を解説した。
■佐々木投手不調の要因は?
9日のダイヤモンドバックス戦で、5回5失点で降板した佐々木投手について武田氏は「チームの方針で、全力で投げずにイニングをのばすスタイルで、力投しないようにしている」と分析する。
自身の抑えから先発に回った経験を踏まえ、「リリーフから先発に行ったときと同じ感覚だと思うんだけど、打たせて取るっていうのは、あんまり得意じゃない」と指摘した。
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■もう少し力を入れて
武田氏はさらに「元々三振を取るピッチャーだから、打たせてとるというのが、あんまり得意じゃない。力をセーブしてイニングをのばそうとしてるのね。力投はしなくていいんだけど、もう少し力を入れないと」とアドバイスを送る。
続けて「俺もそれで失敗したんだけど、セーブすると大体失敗する。力を温存して投げると失敗する。 要所では、力を入れていかないと。元々、そういうタイプじゃないので、それができていない」と分析した。
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■投球スタイルもアドバイス
チームメイトの山本由伸投手はMLBのスタイルに順応していると指摘した武田氏は、「佐々木はそれを勘違いしているというか。セーブしてイニングをのばそうじゃなくて、要所では力を入れながら、相手バッターを見ながら」と持論を展開。
その後も佐々木投手が「打たれている理由」を語った武田氏は「ストレートを見せ球にして、変化球でストライクを取ったほうが、アウトを取りやすい」と提案していた。
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■9日のダイヤモンドバックス戦で打ち込まれる
佐々木投手は9日のダイヤモンドバックス戦で打ち込まれ、同試合終了時点で1勝1敗防御率4.72という成績に。
千葉ロッテマリーンズ時代は160キロを超える速球を投げ込んでいたが、MLB移籍後は150キロ前後の球が多く、スピードの落ち込みに心配の声が上がっている状況だ。
今回アドバイスをおくった武田氏は1991年に日本ハムで最優秀救援投手賞。ダイエー時代の1998年に最多勝を獲得している。