「100%中居さんは負ける」守秘義務解除しても“リスクを負う可能性”が… 弁護士が見解
中居正広氏側は性暴力認定に反論し、第三者委員会に対し証拠の開示などを求めている。しかし、弁護士は「もちろん渡さなくていい」と語る。
弁護士の桜井ヤスノリ氏が13日、自身の公式YouTube『筋肉弁護士桜井ヤスノリー法律の裏側ー』を更新。元フジテレビアナウンサーの女性に対する性暴力について、元タレント中居正広氏側が反論したことに言及した。
■性暴力認定に反論
中居氏と女性のトラブルを受け、フジテレビは3月に第三者委員会の調査報告書を公表。女性が「中居氏によって性暴力による被害を受けたもの」と認定した。
しかし、中居氏側は12日、代理人弁護士を通じ「一般的に想起される暴力的または強制的な性的行為は確認されなかった」と反論。調査報告書では、守秘義務解除について中居氏が難色を示したとされていたが「当初、中居氏が守秘義務解除を提案していた」と主張した。
さらに中居氏は約6時間にわたってヒアリングに応じたが、調査報告書にほとんど反映されなかったとし、中立性公平性に欠けると指摘。関連する証拠の開示などを求めている。
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■証拠は「もちろん渡さなくていい」ワケ
桜井弁護士は「性暴力認定をしたけど、どんな証拠に基づいて認定をしたんですかと。WHO(世界保健機関)の基準では性暴力の概念が広すぎますよね。広すぎるし、名誉毀損になるんじゃないかと。何を根拠に認定したのか証拠を開示してくださいと第三者委員会に出したということです」と説明する。
しかし、この請求は「全く認められません」。第三者委員会にはガイドラインがあり「どういう調査を行ったか、誰からヒアリングをしたかについての取り扱いは、第三者委員会が好きに処分していいという権能を持っている。誰かに渡さなければならないなんて義務はない」とし「もちろん渡さなくていいっていうのが答え」と話す。
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■「100%中居さんは負ける」
さらに、中居氏が名誉毀損されたと主張しても「100%中居さんのほうは負ける」とも。
「(調査報告書は)WHOの定義を前提にそのような事実関係が認められたというふうに報告してるだけですよね。それについて性暴力っていう評価、一般人の評価っていうのを言い出しても、定義を書いて説明してる以上、ただのいちゃもんにしか過ぎません」とコメント。
「今後、中居さんがフジテレビ、第三者委員会に対して名誉毀損されたと言っても到底無理です。第三者委員会の報告書に対して名誉毀損を主張しても100%中居さんのほうは負ける」と推測した。
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■守秘義務解除するとリスクが
今後、中居氏と被害女性が守秘義務解除に合意すると、「『刑事告訴しません』『刑事上も民事上も責任を追求しません』ていう約束も同時に破棄されますから。女性は警察に告訴することができます。そうなると中居さんは、刑事事件になるリスクを負うことになる」と桜井弁護士。
「そこまでの覚悟が果たしてあるんですかね? 私はあるとは思えません」と話し、中居氏の反論理由は「こういういちゃもんをつけることによって、自分のイメージを少しでも解消したかっただけの行動なのではないのか」と分析した。