『赤いきつね』開発時の名前が今と違いすぎて驚き これもう別の商品だろ…

開発当初、『赤いきつねうどん』は「熱いきつねうどん」という名前を予定していたことが判明。東洋水産は「熱々の美味しさが伝わる名称にする予定だった」と説明する。

2025/05/15 11:00


赤いきつね

開発・企画段階の途中で、仮の名称を用いるのはよくある話。ところで読者諸君は『赤いきつね』でお馴染みの『赤いきつねうどん』の、開発段階での名称をご存知だろうか。



■「赤いきつねうどん」と「熱いきつねうどん」

以前Sirabee編集部では、全国の10~60代の男女544名を対象としたアンケート調査にて、開発当初に予定していた『赤いきつね』の名前について尋ねたことが。

選択肢は「赤いきつねうどん」と、「熱いきつねうどん」の2つ。やはり、開発当初より「赤いきつねうどん」を採用していた…と、考えるのが自然である。

赤いきつねグラフ

実際、全体の72%が「赤いきつねうどん」を選択しており、「熱いきつねうどん」を選択したのはわずか28%であった。


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■開発当初は「赤くなかった」と明らかに

しかし、なんと開発当初は「熱いきつねうどん」という商品名を予定していたことが判明。

熱いきつねうどん

現在とはかけ離れた名称の詳細について、東洋水産の担当者は「当初は熱々のおいしさが伝わる『熱いきつねうどん』という名称で発売される予定でした」と、振り返っている。

もしもこちらの名前が採用されていたら、『緑のたぬき』も「熱いたぬきそば」や「冷たいたぬきそば」として発売されていたのだろうか…?


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■当時は「赤い」ドラマや楽曲がブーム

お馴染みの『赤いきつね』という名前に決定した経緯について、東洋水産の担当者は「ネーミングと同時に進めていたパッケージデザインについて、店頭で目立ち、シズル感のある『赤』を基調色としたデザインが採用されることになり、商品名もユニークでインパクトのある『赤いきつね』に決まりました」と、説明している。

さらに、担当者からは「きつねと言えば、お稲荷さん。稲荷神社の赤い鳥居、のぼり、きつねの像に掛けられた赤い前掛けなども大きく影響しました」「また、当時は山口百恵さん出演のドラマ『赤いシリーズ』(TBS系列)が人気を集め、百恵さんが『緑の中を走り抜けてく真紅(まっか)なポルシェ』と歌った『プレイバックPart2』がヒットした年でした」とのコメントも。

赤いきつね

こうした、様々な「赤い」要素が積み重なり、今日まで多くの人々に愛され続けている大ヒット商品『赤いきつね』が誕生したのだ。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ 取材協力/東洋水産

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2025年3月21日~2025年3月23日
対象:全国10代~60代男女544名 (有効回答数)
東洋水産赤いきつね
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