“農相後任”に名前挙がるも…小泉進次郎氏は「コメ高騰の遠因を作った当事者」 玉木雄一郎氏が厳しい指摘
事実上の更迭となった江藤拓農水相の後任に、小泉進次郎氏の起用の方針が報じられたことを受け、国民民主党代表の玉木雄一郎氏が厳しく指摘している。
「米を買ったことがない」との発言が波紋を呼んでいた江藤拓農林水産大臣が、石破茂首相に辞表を提出。石破首相が後任として小泉進次郎氏を起用する方針を固めたことが報じられた。これを受け、国民民主党の玉木雄一郎代表がXで厳しい指摘をしている。
■江藤氏が事実上の更迭
江藤氏は今月18日に佐賀市内で行われた会合で、「米は買ったことがありません。支援者がたくさんくださる。まさに売るほどあります」などと発言し批判が集まった。その後、発言は撤回したが、20日には参議院の農林水産委員会でも釈明に追われた。
石破首相は当初、更迭しない考えを示していたが、野党が江藤氏の不信任決議案を提出する構えを見せたこともあり、事実上の更迭となった。
江藤氏の後任となる見通しの小泉氏は、自民党農林部会長として農協改革に取り組んだ経験の持ち主で、現在、党の水産総合調査会長を務めている。
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■玉木氏「価格高騰の遠因を作った当事者」
石破首相の方針を受け、玉木氏はXを更新。「『小泉氏は自民党農林部会長として農協改革に携わった経験があり、米価引き下げに向けた改革手腕に期待しているものとみられる。』と読売新聞は書いているが、私は懐疑的だ」と切り出す。
続けて、「同じ時期、農協改革などに取り組んだが、表面的な『減反廃止』などの聞こえの良いスローガンは並んだが、実際には生産数量目標や転作奨励という事実上の生産調維持を決めたのが、当時、自民党農林部会長だった小泉氏」とし、「ある意味、今、起きているコメ価格の高騰の遠因を作った当事者とも言える」と指摘。
「任命されたらぜひ頑張っていただきたいが、『米価引き下げに向けた改革手腕』が発揮されるのかどうか、厳しく見定めたい」とつづっている。