ラミレス氏、中日・根尾昂の“活用術”を提言 「彼も考えていないだろうけど…」
立浪和義前監督の方針で投手に転向した根尾昂。当時の2軍監督だった片岡篤史氏に、ラミレス氏が野手再転向を提言した。
元横浜DeNAベイスターズ監督のアレックス・ラミレス氏が、自身のYouTubeチャンネル『ラミちゃんねる』を更新。中日ドラゴンズ・根尾昴の野手再転向を推奨した。
■根尾の野手再転向を提言
前中日ヘッドコーチの片岡氏とラミレス氏が、ドラゴンズの現場や注目選手をトークした今回の動画。そのなかでスタッフから根尾の現状について質問が寄せられる。
5月に1軍登録された(20日に再降格)根尾について片岡氏は「2軍で結果を出して上がってきたので、新しい姿に期待したい」とコメント。
一方、ラミレス氏は「僕はいまだに打者で行くべきだと思う」と指摘する。片岡氏がポジションを質問すると「外野で良いんじゃないかな」と答えた。
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■投手として「強みを感じない」
根尾を野手にする理由をラミレス氏は「ピッチャーとしては背が低いので、150キロを連発するような投手ではない。投手としての強みを感じない」と冷静に指摘する。
さらに「野手のほうがスピードもあって、パワーもそこそこある。守備も良くなると思うので、打者のほうが強みはたくさんある」とコメントした。
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■雄平選手のケースを挙げて…
スタッフが「リリーフの場合打席に立つケースも減りますよね」と質問すると、「僕はやっぱりもったいないと思う。今さら野手に戻ることは、彼も考えていないだろうけど」とラミレス氏は語る。
また、投手としてプロに入団し、野手に転向して活躍した現在東北楽天ゴールデンイーグルスのコーチを務める雄平氏を挙げ、「彼は150キロを投げたけど、コントロールがなかった。やっぱりもう1回チャンスが有るなら、野手のほうが伸びる可能性は高い」と力説。
根尾選手の投手転向を決めた立浪和義前監督と盟友で、決断当時2軍監督を務めていた片岡氏がラミレス氏に反論するシーンはなく、動画は終了となった。
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■2軍では防御率0.00
根尾は今シーズン2軍で好投しており、8日終了時点で防御率は0.00。しかし、1軍では4試合に登板し防御率7.94と、結果を残せていない状況だ。
一部には二刀流を勧める声もあるが両立は難しく、成功したのは現在ドジャースの大谷翔平と、投手として65勝、野手で1,137本ヒットを打った関根潤三氏など数名。昨年まで二刀流だった日本ハムの矢澤宏太は今季、野手に専念している。
元阪神タイガースの遠山奬志氏は投手から野手に転向し、再度投手に戻り活躍した。根尾選手の今後は、いったいどうなるのだろうか。