『あんぱん』紙芝居のシーンの裏側 当時やなせさんが抱いた観客の“違和感”「ただの1人も…」

17日放送の朝ドラ『あんぱん』で、嵩(北村匠海)らが披露した紙芝居が観客に大ウケし、嵩は困惑。生前のやなせたかしさんが語った“当時の様子”について、視聴者からは「びっくり」との声も。

2025/06/17 17:15


北村匠海

17日放送のNHK連続テレビ小説『あんぱん』では、嵩(北村匠海)と健太郎(高橋文哉)が、中国の現地の人に紙芝居を披露し、大ウケする場面があった。

この一幕について、嵩のモデルである漫画家・やなせたかしさんがかつて出演したテレビ番組で、当時の様子について語っていた。

【画像】紙芝居を披露すると…



■嵩と健太郎は「宣撫班」へ

嵩らは中国・福建省に上陸。絵を描ける嵩は、現地の人に向けて紙芝居を見せて日本兵への好感を持たせ、協力させる役割を果たす「宣撫(せんぶ)班」に配属される。

宣撫班が披露した「桃太郎」に現地の観客が反発して騒動になっていたことから、嵩は、双子の青年がそうと知らずに出会い、争った後に互いに理解し合って共生する物語「双生譚」を創作する。

軍の試験にも合格し、さっそく紙芝居を披露すると、なぜか観客は爆笑。泣けるストーリーのつもりだった嵩と健太郎は戸惑うが、八木(妻夫木聡)は、通訳が現地の人が笑うよう改変して伝えていたことを指摘する。しかし紙芝居は人気を博し、嵩は歓迎されるようになる。


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■「すごくウケてしまって」

生前のやなせさんは、2005年放送の『あの日 昭和20年の記憶』に出演した際、この紙芝居について言及。

紙芝居を披露したところ、なぜか人々が大笑いしたことを振り返り、「『相手を殴ると自分も痛い』っていう部分がすごくウケてしまってね。もう大笑いなんですね。僕がしゃべるんじゃない。僕は日本語で言うんだけど、通訳がしゃべるんですよ。なんでそういう大笑いになるか分かりませんけどね。みんなとても笑っていました」と語る。

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■ドラマと“異なる部分”も…
あんパンやなせたかし北村匠海高橋文哉
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