大河『べらぼう』江戸を襲った天災を見事に再現　大迫力シーン裏話に「驚愕です」

6月29日放送の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』（NHK）25回では、浅間山の噴火で灰に覆われた江戸市中を救うべく、「蔦重」こと蔦屋重三郎（横浜流星）が注力した。

その大掛かりなシーンの舞台裏も明かされ、大きな反響を呼んでいる。

【ポスト】バケツ300杯の灰を…

■25回のあらすじ　※ネタバレあり

「江戸のメディア王」と評される、浮世絵版元（出版人）の蔦重が吉原を舞台に奔走する姿を描いた本作。江戸市中の地元問屋・鶴屋喜右衛門（風間俊介）らが猛反発し日本橋への進出が難航していた蔦重に、またとない機会が訪れた。

天明3年の夏に浅間山が噴火、江戸には大量の灰が舞い降りたが、そのとき蔦重は「恵みの雨…こりぁ恵みの灰だろ」と笑みを浮かべる。吉原を敵対視する鶴屋や、店を手放すのを渋っていた丸屋のてい（橋本愛）との溝を埋める奇策を思いついたのだ。

灰だらけとなった江戸市中で、蔦重はまず自身の拠点とする予定の丸屋を訪れ、瓦の隙間から灰が入らないよう屋根に着物を敷いた。周囲や鶴屋にも明るく声をかけ、意気消沈していた日本橋は復興に向けて歩みだしていく。

関連記事：中畑清氏、“松井秀喜氏の発言”を問題視　「グレーな世界が多すぎる」と移籍制度に苦言

■蔦重の提案で…

朝になり、喜右衛門が「川や海または空き地に降り積もった灰を捨てよ」との奉行所からの指示を伝えると、蔦重は「どうせならみんなで一緒に捨てませんか？」と主張。道の中心に線を引き左右の店でわかれ「集めた灰を先に捨てたほうが勝ち」の競争を提案する。

「くだんねぇ、遊びじゃねぇんだよ」と不満の声があがると「遊びじゃねぇから遊びにすんじゃねぇですか。面白くねぇ仕事こそ面白くしねぇと」と一蹴、自腹で賞金を出すと宣言し、場を盛り上げた。

その様子を見守っていた喜右衛門もその案に乗っかり、さらに賞金を上乗せ。全員が一丸となり祭りのように楽しみながら灰を処分し、見事に江戸を復活させる。ていと喜右衛門もついに蔦重の手腕・才覚を認め、ていは蔦重の妻として店を守り立てると決意。喜右衛門は蔦重に新しい暖簾を贈り、日本橋に迎え入れた。