情報漏洩の恐怖…取引先が公共の場で仕事の話をした結果
喫茶店や居酒屋で周囲の話にふと耳を傾けてみると、どこかで聞いたことがある社名の話が出ていたなんてことがあるかもしれない。
その話題の先が、意外にも自社やクライアント先だったというケースも…。中には、自分に関係がある話をしているということもあるようだ。
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■取引先の話を公共の場で聞いたのは17.3%
しらべぇ編集部がアンケートサイト「マインドソナー」を使って、「社外で取引先の会話を聞いたことがある人」を調査してみたところ、17.3%の人が該当した。
情報漏洩の問題を考えると、2割といえど少ない数値ではないだろう。
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■取引先の話を外でしたら…最悪の結末も
編集部では、実際に取引先の会話を思わぬ場面で聞いてしまった人を取材。その話を聞いた後、彼らはどうしたのだろうか?
①建設関係会社 Aさん
「東京秋葉原駅近くの喫茶店で遅いランチを取っていた際に、ふと気づくと仕事の取引先とそのお客さんと思われる方が。
ミーティング中のようなので、すぐには挨拶しないでいたところ、『Aさんの会社は、そろそろ危ないんじゃないかな』『Aさんの会社は、お世話になっているけど遅い時間に問い合わせ電話が掛かってくるから嫌なんだよね』と。
確かにそうかもしれないが、公共の場で悪口を言うことはないのでしょと思いましたよ。後日、取引停止にしました」
②IT関係会社 Bさん
「取引先が入っているビルのエレベーターに乗っていたところ、別で最近取引ができた企業の新人営業マンがいて。そこでいきなり、弊社だけではなく他社の噂や他の取引先の話が始まりました。
弊社とライバル関係の会社とは付き合いがないと言っていたにも関わらず、実際は取引があることが発覚。ビジネス上の小さな嘘でも大事になりかねないので、しばらくは付き合いをやめることにしました」
③人材紹介会社 Cさん
「打ち合わせまで時間があったので、クライアントのビルの待合スペースで待っていたところ、『Dさんの様子はいかがでしょうか?』という声が。
ふと見てみると、お世話になっている人材紹介会社の営業マンでした。どうも話を聞いていると、紹介した方の状況を聞いていたようです。
会社にとっても、社員にとっても大事な個人情報ですよね。信用ができないため、今後はお願いすることはやめました」
どこで誰に話を聞かれているか分からない。業務上、情報漏洩になりうることは公共の場で一切話をするべきではない。「壁に耳あり障子に目あり」である。
(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季)