電卓を使いこなせてる?20人に1人しか完璧に使えない地域は
日ごろ当たり前のように使っている電卓。機械式の計算機がビジネスシーンに普及し始めたのは1960年代。1972年には、大ヒット商品のカシオミニが登場して以降、個人向けにも広まっていった。
当初は机にドーンと乗っかり価格も車一台分だった計算機だが、小さく高性能となった上に100円ショップで購入できるまでに。
そんな電卓だが、あまり使わないボタンもあるはず。「GT(グランドトータル:全ての合計を計算する)」や「M+(メモリープラス:表示した数字を記憶した値に加える)」などの機能を使いこなしている人は、どれくらいいるだろうか?
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■20代と60代で男女差が
しらべぇ編集部が20~60代の男女1340人を対象に、「GT」「M+」などの電卓の機能を使いこなしているかどうかを尋ねたところ、「使いこなしている」と答えたのは14.3%。
男女の年代別では、男性に使いこなしている人が多いとわかる。
また、20代と60代の男女で大きく差が開いたことも興味深い。
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■電卓を使う仕事が減っている?
働く人たちの中では、会社員や自営業などと比較して公務員に使いこなしている人が多い傾向だった。
パソコンの表計算ソフトなどもあり、電卓を使う機会が減りつつある中で、公務員は電卓を用いることが多いのだろうか? 一方、パートタイマーやアルバイトは平均を下回っている。
飲食店や小売店の会計作業でも、昔ながらに金額を手打ちすることはほとんどなくなった。値札についたバーコードの読み取りや、席番号の入力により、合計金額が自動的に出てくるレジがほとんどだ。
その中には、客の求めに応じて割り勘の金額を計算する機能を備えたレジもある。デスクワークだけでなく、こうした会計の現場からも電卓は消えつつあるようだ。
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■愛知県人は電卓が苦手?過去のもの?
都道府県別の集計を見ると、思いのほか差がついた。
北海島や神奈川、福岡などは「使いこなしている」と答えた人が平均より多かったものの、京都、広島、愛知などでは平均を下回った。
とくに愛知では「使いこなしている」と答えた人は約20人に1人。愛知県人は電卓が苦手なのか。それとも、すでに電卓は過去のものになっているのだろうか?
(文/しらべぇ編集部・県田勢)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年1月22日~2016年1月25日
対象:全国20代~60代の男女1340名