「引っ越しの挨拶」って必要?否定派が7割に迫る世代も
4月は入学や就職など、環境が変化する季節。3月末のこの時期は、新たなマンションやアパートへの引っ越しを済ませ、新生活の準備に入っている人も多いのでは。
昭和の時代は「宅配便の荷物を隣人に預かってもらう」ことも普通に行われ、「醤油を貸して」などと頼むこともあった。隣人同士の結びつき、助けあいは日本の文化として定着していたのだ。
しかし、昨今は賃貸マンションを中心に隣に誰が住んでいるのかわからないのが当たり前になりつつある。引っ越してきた際の挨拶も現在はしない人が多いのだとか。
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■引っ越した際隣人に挨拶をしたことがある?
そこでしらべぇ編集部では全国の引っ越し経験者の男女に「引っ越した際に挨拶をしたことがあるか」調査。
結果、もっとも「挨拶をしたことがある」人がもっと多かったのは60代以上で約9割に。以下、年代が下がることに挨拶をしたことがある人が減っていく。
それでも30代までは挨拶をしたことがある人が5割を超えるが、20代はわずか3割程度しか挨拶をしていない。どうやら20代は「引っ越した際に挨拶をすること」を重要視していないらしい。
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■既婚と未婚に圧倒的な差
次に「挨拶をしたことがある」と答えた人に「結婚しているか」聞いてみた。
結果、既婚者の8割が「挨拶をしたことがある」と回答したのに対し、未婚者は4割程度に激減。未婚者は1人暮らしで賃貸アパートに居住することが多く、長く住むわけではないこともあり、隣人との関係を大事にしようとする意識が希薄なようだ。
逆に、一軒家や分譲マンションなど長く住むことを前提に家を購入することが多い既婚者は、隣人トラブルを避ける意味で挨拶に行き良好な関係を構築していこうとするのだろう。
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■引越し経験者に話を聞いてみた
引越し経験者に話を聞くと…
挨拶をするのがベストではあると思われるが、女性の一人暮らしの場合挨拶が犯罪の引き金になりかねないため、しないほうが無難と言われる。どうやら時代とともに環境が変化し、挨拶文化への考え方も変わりつつあるのかもしれない。
(取材・文/しらべえ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月20日~2016年3月24日
対象:全国20代~60代の男女1036名