天ぷらから角煮まで!ヘルシーさを謳っている食べ物が多すぎると思う人は55.9%!
あなたにとってヘルシーという言葉は魅力的でしょうか? 「ヘルシー」は直訳すると”健康的な”という意味ですが、近頃は低カロリーのような意味でも使われています。飲食品のパッケージに「カロリー半分になってヘルシー!」「野菜たっぷりでヘルシー!」とデザインされているものも以前より増えましたよね。
生活習慣病などの懸念もあり、ヘルシー志向の人が増えているのは明らでしょう。例えば、格安航空会社のピーチ・アビエーションは機内食にヘルシーメニューを取り入れるなど、消費者ニーズに合わせた動きが各業界でも高まっています。一方で、根拠なしにとりあえずヘルシーを謳っているもの増えてきているのではないでしょうか?
そこで、しらべぇ編集部では20代〜60代男女1500名にアンケート調査を実施してみたところ、以下のような結果となりました。
・「ヘルシーさを謳っている食べ物が多すぎると思う」
はい:55.9%
いいえ:44.1%
このように全体では55.9%の人がヘルシーさを謳いすぎと感じていました。年代別に見てみると、60代では70.3%と年代が上がるにつれて高くなることが判明。昔はカロリーを抑えようという意識が低かったことから、「ヘルシー」という比較的新しい概念に、違和感を抱く人が多いのではと推測できそうです。
では、ここで寄せられた意見の中から、明らかにヘルシーではないとツッコみたくなる“ヘルシー不満”の一部を紹介しましょう。
・天ぷらなのに、ヘルシー
「居酒屋でシイタケや、野菜の天ぷらの欄に“とってもヘルシー”と書いてあった。天ぷらになった時点でヘルシーではない」(20代女性)
天ぷらが調理段階で厚い衣にたっぷりの油を含むのは避けられません。それがまた魅力で、サクッとした食感がたまらない天ぷらですが、そのおいしさと引き換えになるのがヘルシーさでしょう。たとえ中身がローカロリーでも衣をまとった時点で天ぷら。そのお店のユニフォームをまとった時点で、新人でも客からは立派な店員として扱われるかのように…。
・肉なのに、ヘルシー
「定食屋で豚の角煮の欄に、“余計な脂をカットしているのでヘルシー”と載っていた。別に角煮にヘルシーさを求めていない。ガッツリ脂を楽しみたい」(30代男性)
赤身部分と脂の層が織り成す頑固そうな見た目とは裏腹に、食べると意外にも素直にとろける感覚が多くの人を惹きつける角煮。その旨みのもとである脂は、大きなアピールポイントであって、時代の流れにのってヘルシーさを謳う必要はないと感じる人もいるようです。
・「ケーキなのに、ヘルシー」
「あるケーキに“さつまいものクリームを使っているのでヘルシーです”というポップがついていた。ケーキにほんの少ししか使われていないクリームにちょこっと野菜を使ったらヘルシーになるほど甘くないと思う」(40代女性)
ケーキとヘルシーは犬猿の仲で、今も冷戦状態と言えそうです。ちょっとくらい野菜を使ったとしてもその深い溝はなかなか埋まらない…。ケーキがヘルシーに歩み寄るのはいいことかもしれませんが、定義を曖昧にしてヘルシー側から歩み寄ることは、ちょっと違いますよね。ケーキは甘くても、ヘルシーまでの道のりは甘くないということでしょう。
このような意見から考えると、販売者側はヘルシーという流行の言葉を使うのではなく、それぞれの食べ物のアピールポイントを理解した上で、加え書きを行うべきなのかもしれませんね。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年11月14日(金)~11月16日(火)
対象:全国20代~60代の男女1500名
(文/しらべぇ編集部・八木彩香)