スクールカースト底辺に希望 高年収になる可能性アリと判明
学校においてヒエラルキーを示す言葉「スクールカースト」。使われだしたのは近年だが、自分の学生時代を思い出せば、「運動部のやつがクラスで幅を利かせてたな」などの記憶はあるだろう。
スクールカーストでつらい思いをしているのは、主に最下層の学生だ。地味で目立たないグループに属し、カースト上部からは軽く見られている。
■スクールカーストは現代社会の象徴
しらべぇ編集部が全国20〜30代の男女1352人に学生時代を思い出してもらい、「自分はスクールカーストの底辺だと思う」かどうかのアンケート調査を行なったところ、結果は8.6%とごくわずか。
年代別でみると、全体で少ない理由が推し量れる。
20代では14.8%と一番多くなっているが、年代が上がるにしたがって減少。
40〜50代の人たちが学生だった頃には、ヤンキーが上部だった時代だろうか。現在では、その頃よりも学校での階層は複雑化し、自分の位置を意識せざるを得ないのかもしれない。
関連記事:「大学進学」は無駄だった?年収で明らかな違いが判明
■スクールカースト底辺が上部に抱いていた気持ち
自分がスクールカーストの底辺だと感じていた人は、上部の生徒にどのような感情を抱いていたのだろう?
「うらやましくて仕方なかった」(男性20代)
「あれがいわゆる花の女子高生なんだな、と」(女性20代)
素直に憧れの気持ちを持つ一方で、やはり強い憎しみを抱く人も多い。
「バカにしないでほしい」(女性40代)
「なぜあんなにも自分に自信があるのだろう。私より能力も低い、たいしたことない人間のくせに」(女性30代)
中には、自分とは関係ないと割り切っていた人もいるようだ。
「とくに何も思わない」(男性20代)
「違う世界の生き物」(女性20代)
さらには、こんなところにまで怒りが!
「文部省への不信感」(男性40代)
複雑な思いを抱えながら送った学生生活であったことは、想像にたやすい。
関連記事:IQ160の超天才に聞いた「日本の学校教育でおかしいところ」6選
■「いつか見返してやる」の気持ちで年収1000万!
スクールカーストの上部に対しての対抗心を抱いていた人は、こんな風に思っていたようだ。
「いつか見返してやる」(男性30代)
そんな気持ちを持ち続けた結果なのか、こんなデータもある。
スクールカーストの底辺だと思っていた人を収入別でみると、年収1000万円以上の割合が一番多いのだ。学生時代にパッとしない時期を過ごした経験をバネに、社会人になってから成功した人もいるのだろう。
現在、自分がスクールカーストの底辺で学校が楽しくないと思っている学生も、本調査の結果を見れば未来に少しは希望が見えてくるのではないだろうか?
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日
対象:全国20代~60代の男女1352名