沖縄・琉球海炎祭で最悪の事態発生「海の声」の花火が上がらず客が帰る
毎年4月に沖縄で開催される、日本一早い夏の花火大会『琉球海炎祭』。2016年は4月9日に開催された。会場外で花火を見ていた人はおそらく気づかなかったと思われるが、じつは会場で最悪の事態が起きていたのだ。
■最悪の事態とは?
それは、昼間の雷の影響で花火をコントロールする機械が故障したことが原因で発生した。スポンサーである沖縄セルラー(au)のCMテーマ曲「海の声」と合わせて打ち上がるはずだった花火が、上がらなかったのである。
若者に大人気の曲なだけあって、会場は曲だけ流れて数分して異様な雰囲気に包まれた。事件発生前後の流れは以下のとおりだ。
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■事件発生前後の流れ
スターウォーズ花火のオープニングで、会場がややあたたまる。
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人気DJ yoriのミックスした曲に合わせて打ち上げられる花火で会場が超盛り上がり、ムードが最高潮に!
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笑い飯・哲夫の花火クイズが長すぎてやや会場のテンションが落ち着く
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2部の沖縄パート最初の曲・フィンガー5「学園天国」がやや古すぎてさらに会場のテンションが落ち着く
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「海の声」が始まり、会場の若者や子供たちが一緒に歌い雰囲気が盛り返してくる
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曲の半分が終わるも花火が上がらず、会場がざわめき始める
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ここで司会のくだかまりから「昼間の落雷で機械が故障して花火師が修理している」といった説明が入る
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繋ぎで笑い飯・哲夫のトークが使われるが明らかに会場がドン引きしており、地獄絵図に
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復活したと司会から伝えられるも、なぜか沖縄パートがスルーされ3部のmeijiパートが始まり会場がまたざわつく
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沖縄パートが完全にスルーされ続けるも、コシノジュンコがデザインした花火がスゴすぎて会場がやや盛り上がる
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司会から復活したというアナウンスが入り海の声が流れ始めるも、やはり上手くいかずキレの悪いションベンみたいな花火が上がり途中でSTOPがかかる。
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トークのあと、また沖縄パートがスルーされグランドフィナーレのマイケルジャクソン「smile」や「花は咲く」などの感動的な曲と合わせた花火が打ち上げられ、会場から苦笑が漏れ始める
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海の声関連のごたごたで花火大会の時間がかなり押していたため、ツアーバスが来る時間になってしまいツアー客が大勢帰り始めお通夜ムードに
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沖縄パートが再開されるも、海の声はやはりスルーされ島袋寛子の「童神」とイクマあきらの「ダイナミック琉球」の花火が打ち上げられるというダイナミックな展開に会場がビビる。しかもなんか花火がショボいのでさらに微妙な雰囲気に
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海の声については何の説明もなく締めのトークが始まるも、会場にいた子供たちが海の声を一斉に歌いだし、宜野湾市の海に虚しくこだまする
会場では前日と当日の昼は荒天だったため「やれただけ良かった」という声も多かったが、やはり人気曲の花火が上手くいかなかったことで残念がる声も多く聞こえていた。
(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男)