今夜の予習!恋愛・結婚が運命を変える大河ドラマ『真田丸』
三谷幸喜の脚本と豪華な出演者で、視聴率も好調な今年のNHK大河ドラマ『真田丸』。今日4月10日の放送より、舞台を信州から大阪へ移すことになる。
■戦と人質が「出会い」のきっかけに
先週放送された「第一次上田合戦」で、真田信繁の側室で黒木華が演じる「お梅」が徳川軍に討たれて死亡(史実にはこの合戦で亡くなった記録はない)。
お梅が残したひとり娘とともにふたたび独身に戻った信繁は、豊臣家への人質として大阪に向かうことになる。ここで、後に関ヶ原の戦いで西軍を率いた石田三成やその盟友の大谷吉継と出会うわけだが、この大谷吉継の娘が信繁の正室(竹林院)だ。
なおこの竹林院が産んだ子孫は、大阪夏の陣で信繁が討ち死にした後も、仙台真田家などで現代まで命脈を保っている。
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■兄・信幸にも新たな出会いが
先週の放送では、上田城にほど近い砥石城から騎馬を駆って参戦し、槍を振るって活躍した真田信幸。今は、「こう(清音院)」という病弱な妻を正室としている。清音院は、信幸・信繁兄弟の父、昌幸の兄である真田信綱の娘。史実でも病弱だったと言われている。
信綱は武田軍と織田・徳川連合軍による「長篠の戦い」で討たれたため、弟の昌幸が真田家を継ぎ、信綱の娘と昌幸の嫡男・信幸が結婚することになった。
しかし、上田合戦の敗北によって真田家を懐柔する必要に迫られた徳川家康は、重臣である本多忠勝の娘、小松姫を自らの養女として真田信幸に正室として嫁がせた。
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■関ヶ原で真田家が二分する遠因に
後に西軍を率いる石田三成と親しい大谷吉継の娘を妻にする、弟・信繁。東軍の大将、徳川家康の養女と結ばれる兄・信幸。真田家が親子・兄弟で東軍・西軍に別れて戦ったきっかけは、この結婚によって種がまかれていたと言っていい。
男と女のドラマ、家族の物語としても、今夜の放送を楽しみたい。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)