トイレにこびりついた「尿石」の取り方は?2パターンを伝授
皆さんからのトイレに関するお悩みにお答えする「教えてトイレ博士」。
今回は30代男性からのお悩み…
「尿石がとれない」
トイレの主にフチ裏にこびりついたあいつ。あれが「尿石」です。尿石は尿の中に解けているカルシウムが、空気中の燐酸や炭酸ガスと反応し汚れとして便器や配管に付着していくものです。(長く説明しようとするとまだまだかかるのですがざっくり言うとこんな感じです)
黄ばみのような跡、そして、そのうち様々な雑菌などが更に付着してより落としにくいものになります。
そもそもどういう経緯で尿石になるかというと、
尿⇒ウレアーゼ酵素によって分解⇒アンモニア
が発生。
アンモニアはアルカリ性です。PHが高くなると、カルシウム化合物になります。これが尿石の正体です。この、化合物に更なる雑菌、汚れなどが付着し、なかなか落ちにくいものになっていきます。
方法はいくつかあります。相手がアルカリ性だということを考えると自然に洗剤選びも決まってきます。そうです、酸性の洗剤をつかいましょう。
尿石にトイレットペーパーを這わせ、酸性の洗剤をまいて、湿布します。汚れの強さによって数分〜数十分置いてみるといいかもしれません。
酸の洗剤がアルカリ性である尿石を溶かします。
ただ、ここで注意点。酸性の洗剤は強すぎるので、トイレを痛める可能性があります。汚れがつきにくい釉薬を落としてしまい、結果的に更にトイレの汚れを進めてしまう可能性もあるのです。
樹脂製のトイレではお控えください。陶器製でもそのものをしっかり確認してメーカーさんなどに問い合わせて聞いてみるほうが安全です。
あとは耐水サンドペーパー、もしくは研磨剤入りのスポンジで削るか。これは物理的に削るというやり方です。
いくつかオススメのものがありますが、そういったもので優しく磨けば綺麗に削ることができます。ただ、トイレを絶対に傷つけないようにやらないといけません。
ご家庭でできるのは上記2パターンかと思います。尿石はついたらかなり取りにくい、厄介なものです。となると尿石を「つけない」ことが一番の対策になります。日々、トイレを磨いてあげてください。ほうっておけばおくほど、手間がかかるもんです。
それでは、またどこかのトイレでお会いしましょう。
ジャー。
(文/どきどきキャンプ・佐藤満春)