浮気は男の甲斐性? 不貞を肯定的に捉える男の割合が判明
浮気や不倫の歴史って…。
男の浮気は、もはや「不治の病」なのだろうか? とある有名人が「不倫は文化」だと公言したが、それはあながち間違いではない。どこの国の王朝史にも、必ず「庶子」という存在が出てくる。
たとえば会津藩初代藩主の保科正之は、江戸幕府二代将軍徳川秀忠の庶子だった。「不倫の末の子」というのは、歴史上に度々登場する。
もちろんそれは、現代の倫理観に異議を唱えるものではない。だが、現代の男性は「男の不貞」をどう捉えているのだろうか。
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■「浮気は甲斐性」だと思う男性
そこでしらべぇは全国の男性を対象に「男の浮気は甲斐性だと思うか?」という調査を行なった。
その結果、全体のおよそ6人に1人が「男の浮気は甲斐性」だと答えている。この数字をどのように解釈するかは人それぞれだが、不倫という行為を否定的に捉えていない人が一定の割合で存在するのは確かのようだ。
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■20代の価値観
ところでこのアンケート結果には、非常に興味深い特徴がある。
世代が上に行くにつれ、「はい(浮気は甲斐性だ)」と答える割合が多くなっている。20代と60代以上とでは、約2倍の差がついた。
しかもよく見ると、20代と30代の間に「落差」が存在するのが分かる。若年層は浮気に正当性を認めていないということだろう。
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■芸の肥やし
ところで、有名人の浮気や不倫というのはかつては「ステータス」。たとえば、誰しもが知っている有名な落語家の不倫が社会的に非難されるというのは、昔ならあり得ないことである。
落語家と相撲取り、そして歌舞伎役者の浮名流しは、江戸の昔から庶民を賑わせていた。だがそれは「あの人はやっぱり粋な男だ」といった、ポジティブな受け取られ方である。
「異性との交際は芸の肥やし」という言葉もあった。逆にそれをしていない噺家は「不倫ができない=それをするだけの金がない」と陰口を叩かれ、「あいつは甲斐性なしの売れない噺家だ」という評価にもつながってしまう。
「浮気は男の甲斐性」という時代は、確かに存在したのだ。
(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日
対象:全国20代~60代の男性675名(有効回答数)
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)