福山雅治に勝利した「桐谷さん特集」 昔の番組より面白い?
11日、フジテレビで放送された福山雅治主演のフジテレビ月9ドラマ『ラヴソング』の視聴率が10.5%と低迷したことが判明。女性を中心に高い人気を持つ福山を主演にすえたが、思わぬ低発進となった。
その『ラブソング』に視聴率で勝利したのが、日本テレビ『月曜から夜ふかし』の2時間スペシャルだ。元将棋棋士で株主優待生活を送る桐谷さんの特集を同時間帯にぶつけ、見事に約15%の視聴率を記録し、月9に大差をつけた。
「桐谷さんが福山雅治に勝利」というニュースはテレビ業界に衝撃をあたえ、桐谷さん人気の凄まじさと月9ドラマの凋落を思わせる結果となった。
■昔のテレビ番組より今のほうが面白い?
テレビ離れが叫ばれる昨今だが、『月曜から夜ふかし』のように個性的で面白い番組もある。じつは今のテレビのほうが昔より面白くなっていると感じている人もいるのではないだろうか。
そこでしらべぇ編集部では全国の20〜60代男女1352名に「昔のテレビと今のテレビ」について聞いてみた。
結果、「昔より今のほうが面白い」と考えている人は1割程度しか存在していないことが判明。『月曜から夜ふかし』など現在高視聴率を誇っている番組でも、昔にはかなわないと感じているよう。
今のテレビが昔より面白いと考えている人がこれだけ少ないのは驚きだ。
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■なぜ面白くないのか?
最近のテレビはなぜ面白くないのか。テレビを頻繁に視聴している人に聞いてみた。
「テレビ局がクレームを恐れて攻めの番組を放送できなくなったことが大きいのではないでしょうか。昔は『8時だよ全員集合』などがPTAから『教育上よろしくない』なんて言われてもそのスタイルを崩しませんでしたし。
CMもそうなのですが、一般人のクレームに対して放送局側が過剰反応しすぎることがつまらない原因だと思います」(40代男性)
「視聴者がクレームを入れやすくなったことが原因だと思います。昔はテレビ局の電話番号を知っている人なんてあんまりいなかったけど、今はネットで検索すればすぐでてきますし。
また、メールフォームもありますから、相手と会話せずにクレームをいれることもできるでしょ? 昔と比べる手軽にクレームを入れることができるようになって、制作側が戦々恐々とするようになってしまったことも原因でしょうね」(30代女性)
どうやら視聴者のクレームが制作側に届きやすくなったこと、それを気にしすぎていることなどがテレビ番組がつまらなくなった要因のようだ。テレビ番組をつまらなくしたのは、誰あろう私たちは自身なのかもしれない。
(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日
対象:全国20代~60代の男女1352名(有効回答数)