増加する「マスク女子」の背景にはスクールカーストも影響?
日本の春は「花粉症」の季節。しらべぇ編集部が今年1月に実施した調査では、全体の32.2%、とくに東京では42.2%の人が花粉症を自覚しているという。
しかし、花粉症がややおさまった季節でも、街や電車の中、会社内などでは数多くの「マスク姿」の人々が見られる。風邪や肌荒れ、すっぴん隠しなど、目的はさまざまだろうが、マスク常態化が増えているようだ。
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■女性は男性の2倍「マスク不安症」
今年3月に全国20〜60代の男女1352名を対象に実施した調査では、男女とも1割前後が「マスクをしていないと不安」と回答。
中でも女性は男性のおよそ2倍の割合だ。オフィスでもマスクを外さないことが多いというOL(20代・東京勤務)に聞いたところ…
「花粉症の季節は基本、つねにマスクですが、マスク着けてるとすっぴんかかなり薄めのメイクでもごまかせるんです。朝の時間がだいぶ浮くので、花粉が減っても手放せないですね。打ち合わせがなく、デスクワーク中心の日は『すっぴんにマスク』がほとんどです」
メイク時間の短縮というメリットもあるため、「マスクがないと不安」という割合が高くなっているのかもしれない。
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■過去のトラウマも「マスク不安」に影響?
男女差だけでなく、過去の経験や現在の嗜好が「マスクがないと不安」という心理に影響している可能性がある。
学生時代に、いわゆる「スクールカースト」が底辺だった経験がある人は、そうでない人と比較しておよそ3倍の割合で、マスクがないと不安を覚えるようだ。
また、ティッシュペーパーにこだわる人(花粉症や風邪をひきやすい人と近いと思われる)がマスクなしでは不安なのは納得できるだろう。
(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日
対象:全国20代~60代の男女1,352名(有効回答数)