プレゼントに「本」はいかが?贈った経験ある人は3割
4月23日は「サン・ジョルディの日」。スペイン・カタルーニャ地方に伝わる「バラの花と本を贈り合う」記念日だ。
記念日が日本に持ち込まれたのは1986(昭和61)年。書店団体が独自に制定し、PRなどに使ってきたものの知名度は高くないようだ。
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■「本」を贈る人の傾向は?
しらべぇ編集部の調査によると、「本をプレゼントしたことがある」という人の割合は30.0%。年代別では20代だけが2割に満たず、18.5%と低い数値にとどまった。
本を贈るという行為には、意識のあるなしに関わらず「自分が伝えたいこと」を込めることになるだけに、自己主張が苦手な日本人には選ばれにくいということがあるかもしれない。
とりわけ目上の人に対しての自己主張は避けたいところだから、若者がプレゼントとして選ぶには少々ハードルが高そうだ。
叫ばれている「若者の本離れ」との関係性も興味深いところである。
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■「先生」には選ばれている?
職業別では、教員や医師といった「先生」層で「プレゼントしたことがある」割合が大きく48.8%。
普段から研究や情報収集などで本に親しんでいそうな層だけに、良書があれば人に贈りたくなるのはごく自然なことだといえそうだ。
一方、「公務員」は16.7%と低い。公共の福祉に貢献すべき立場の人からすると、自己主張で痛くもない腹を探られたくないという防衛本能が働くのだろうか。
わざわざ本を選ばなくても、プレゼントの品にはもっと無難なものがいくらでもあるといえばある。
とはいえ親しい人に贈るなら、自分の思いをさりげなく伝えるプレゼントとして、本はもっと選ばれていいはずだ。
贈る相手を思いながらプレゼントにふさわしい本を選ぶ行為には楽しさもある。今度のプレゼントには、本を候補のひとつに入れてみてはどうだろうか。
どうしても抵抗感があるという人なら全国の書店で使える「図書カード」という手もある。
(文/しらべぇ編集部・上泉純)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日
対象:全国20代~60代の男女1352名(有効回答数)