徒歩10分圏内に3路線3駅ある都内オススメ住宅地帯 ライフスタイル別TOP3!
交通が発達した東京都内の家探しにおける重要ポイントとして、絶対外せないもののひとつが、「交通の便利さ」ではないでしょうか。
今回は、読者の皆さんのため、「徒歩10分以内の距離に別々の路線の鉄道3駅がある」、そんなオススメエリアを、ライフスタイル別に明らかにしてみたいと思います。
画像をもっと見る■単身者が安く住むなら多摩市中沢1丁目、お金があれば恵比寿西1丁目がオススメ!
東京全域を対象に、2014年11月にインターネットで情報が掲載されていた賃貸物件26万5917件のデータを使って分析。そのなかからまずは、一人暮らし向けの物件を仮に「1R」「1K」として、別々の路線3駅へ徒歩10分で行ける地域を抽出し、収入によって選べるよう、平均家賃が安い地域と高い地域のそれぞれベスト3を算出してみました。
まず、交通の便が良いという環境ながら家賃4万円台で住める場所として圧倒的な“値ごろ感”が出たのは、多摩市中沢1丁目でした。ここは「多摩センター」に隣接し、京王線、京王相模原線、小田急多摩線に囲まれた三角地帯。近隣の中央大学や帝京大学の学生にとっては、この上なくリーズナブルで便利なエリアであることは想像に難くありません。
一方、ハイクラスな渋谷区恵比寿西1丁目は、家賃が多摩市の4倍近い16万円台になるものの、10分圏内の3駅は、東京メトロとJR山手線の「恵比寿」、そして東急東横線の「代官山」と日比谷線の「中目黒」。繁華街に近いのに閑静な、憧れのオシャレ一人暮らしスポットです。今や恵比寿の人気は銀座三丁目を上回るというデータには驚きですね。
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■節約カップルなら北区上中里3丁目、贅沢カップルなら港区赤坂9丁目が便利!
続いて、カップル向けの物件を「1DK」「1LDK」として、同じように値ごろな街とハイクラスな街を集計してみると、お値ごろな街の筆頭に上がってきたのは、平均賃料が6万7333円の北区上中里3丁目です。
ここは、都電荒川線、京浜東北線、東北本線にアクセスしやすい一画。京浜東北線の「上中里」から1駅乗れば山手線も走る「田端」、東北本線の「尾久」からであれば「上野」にアクセスできる下町好立地です。
一方、ハイクラスなカップル向きのトップに上がった港区赤坂9丁目というのは、地図を見て戴くと、ほぼ東京ミッドタウンだということが分かります。ここは、千代田線の「乃木坂」に加え、大江戸線と日比谷線の「六本木」、さらには銀座線、半蔵門線、大江戸線の「青山一丁目」にもアクセスしやすい立地。ちなみに、ハイクラス2位の港区六本木1丁目というのは、ほぼほぼ“泉ガーデン”になります。
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■便利で値ごろな街として、江東区や葛飾区の下町が高評価
最後は、「2K」から「3LDK」の広さをファミリー向けとして集計した結果です。
ここでお値ごろな街としてトップに上がったのは、西武拝島線、西武多摩湖線、西武新宿線のトライアングルの内側に位置する東村山市萩山町3丁目。西武ドームも近いですし、ライオンズファンの一家には嬉しい立地で、2DKが6万2500円。
しかし、ここで注目したいのは、お値ごろの2位に江東区白河1丁目、3位に葛飾区柴又4丁目が入ったこと。家族で住みやすい便利な街として古くからの“東京の下町”にスポットが当たったのは、東京出身の筆者としても驚きでした。
一方、ハイクラス1位の東京都港区虎ノ門1丁目は、話題の虎ノ門ヒルズ近隣で、銀座線の虎ノ門駅、千代田線、丸ノ内線、日比谷線の霞ヶ関駅と都営三田線の内幸町駅が最寄り駅です。2位の中央区日本橋室町2丁目は、コレド室町近辺。そして3位の港区六本木6丁目は六本木ヒルズです。
こうして眺めてみると、お値ごろエリアとハイクラスエリアは見事に、伝統の街と再開発された街に色分けされました。
再開発された街で比べても、次々と街が新しく生まれ変わっていくなかで、虎ノ門ヒルズと六本木ヒルズの間には、同じ2LDKでもいまや約34万円もの価格差が開いています。お金に余裕がある家族世帯が交通の便利な場所に家を借りるなら、いま狙い目なのは六本木ヒルズだと言えるかもしれませんね。
かっこ株式会社のWebページでは、それぞれの街の物件分布や地図リンクなどの詳細を公開していますので、ぜひチェックしてみて下さい。
■調査概要
2014年11月にインターネットに情報掲載されていた東京都内の賃貸物件総件数26万5917件を対象に分析。
シングル向けの賃貸物件を1R・1Kと定義。カップル向けの賃貸物件を1DK・1LDKと定義。ファミリー向け賃貸物件を2K・2DK・2LDK・3DK・3LDKと定義。
上記定義に基づいて、対象の物件数が多い街を算出し、賃料平均の上位と下位それぞれ3か所を抽出。「シングル向けの街」「カップル向けの街」「ファミリー向けの街」にカテゴライズした。
賃料平均はカテゴライズで定義された間取りのみを対象に、家賃の上位下位10%を除いた賃料と管理費の合計価格の平均値としている。
(文/かっこ株式会社・成田武雄)