「仕事の能力と学歴」は関係ある?社会が変わる兆しも判明
就職活動も、今がまっただ中。「学歴は問わない」とうたわれていても、就活生の立場からは「やはり高学歴のほうが有利なのでは…」と疑心暗鬼になることもあるはず。
しかし、実際に世に出て働いている人たちは、学歴と仕事力について、どのような評価を下しているのだろうか。しらべぇ編集部は、現在仕事を持つ全国の20〜60代男女649名に聞いてみた。
■8割が「学歴と能力は比例しない」
男女とも圧倒的多数、じつに8割以上が「仕事の能力が学歴と比例するとは思わない」と回答。職業別で見ても経営者や公務員、年収別でも高年収層も比率は大きく変わらず、成功者たちにとっても学歴は関係ないらしい。
こう見てみると、学歴はもはや神話。しかし、5人に1人が信奉するいまだ根強い神話だ。
■高齢者は学歴派が多い?
年代別で見ると、50代までは「仕事と学歴は比例」と考える人が2割を切った。もっとも低かったのは20代だ。
一方で60代だけが25.7%と突出。採用や昇進に、今よりも学歴が問われる時代を過ごし、自らも評価されたり涙を飲んだりしたことが多い世代なのかもしれない。
年代が下がるごとに低下する傾向を見ると、学歴神話は今後さらにその影響力を弱めていく可能性がある。
しかしそれは、大学の名や留学歴といったわかりやすい「マーク」ではなく、能力の本質を見抜く力が、採用担当者やビジネスの現場に求められるということだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年4月22日~2016年4月25日
対象:現在仕事をしている全国20代~60代男女649名(有効回答数)