電車に不審者らしき人物を発見… 車両を移るか移らないか
警戒心を持つのも大切。絶妙な危機回避能力が、必要だ。
電車の中は、公共の場。さまざまな人が乗り合わせ、中には不審者と思われるような人物と同じ車両に乗り合わせる場合もある。そんなときに人は、どんな行動を取るのだろうか?
しらべぇ編集部が調査をした結果、「電車内に不審者がいても別の車両に移動しない人」は全体で21.4%。怪しい人がいると、車両をかえる人がほとんどだ。
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■車両を変える若い男性と車両を変えない若い女性
性別の調査結果では、男女での意識差が判明。
男性の3割は同じ車両に居続けるのに対し、女性の9割近くは別の車両に移動をすると回答。「変なことに巻き込まれたくない」と、女性のほうが警戒心が強いのかも。
さらに性年代別に掘り下げると、興味深い結果に。
男性は年代が上がるにつれ、同じ車両にいると答えた人が増えている。しかし女性は若い年代ほど、移動をしない。男性よりも女性が強いと言われることもあるが、近年たしかにその傾向があるのかもしれない。
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■移動しない人の一番の理由は…
不審者が電車内にいても移動をしない人の理由で、一番多かったのがこちらだ。
「面倒だから」(男性20代)
「乗り換えが不便になる」など、自分が移動するとデメリットがあると答えた人もいた。また、こんな意見も。
「そこから移動する理由が、見つからないから」(男性40代)
不審者が気にならないなら、自分が移動する必要は確かにない。中には、頼もしいことを言う人も。
「何かあったら、やっつけてやる」(男性60代)
「ひとりなら、自分の身は守れるので」(女性60代)
一方では、自分も守るために動かない人もいるようだ。
「変な動きしたら、殺されるかもしれないから」(男性20代)
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■不審者の基準ってなに? 勝手に決めるのは失礼
また不審者と勝手に決めつけることに、異議を唱える人もいる。
「不審と思ったのが、思い違いだったら申し訳ない」(女性30代)
「怪しく見えるだけかもしれない」(男性30代)
だが、野次馬のような心理が働くとの回答も。
「不審者の行動を、観察してみたいから」(男性30代)
「何かが起こることを期待」(男性40代)
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■たとえ不審者でも他人には興味なし
他にも、次のような理由が見られた。
「負けた気がするから」(男性30代)
「他人に興味がない」(男性50代)
「若くはないから、安全だと思う」(女性60代)
それぞれ理由は違うが、移動しない根拠をしっかりと持っている。
不審者の判断は、なかなかむずかしいもの。少し不思議な動きをしただけで不審者と思われるのなら、誰がいつ不審者になってもおかしくはない。しかし、なにかがあってからでは遅いので、警戒心を持つのも大切。絶妙な危機回避能力が、必要だ。
(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,365名 (有効回答数)