オーナーが語る「三菱アウトランダーPHEVの燃費偽装を許せる5つの理由」
多くの自動車ファンを困惑させている、三菱自動車の燃費偽装問題。発覚当初は一部の軽自動車のみだった偽装が、日が経つにつれ偽装した車種が増えている。
そしてついに5月16日、記者会見で公表していなかった三菱自動車の売れ線『アウトランダーPHEV』も法令で定められた走行試験をしていなかったことが発覚した。
この報道にはPHEVオーナーたちも激怒しているかと思いきや「僕は三菱自動車を許します!」と語るのは、東京都在住のオーナー男性・山岸さん(仮名)。
燃費も重要な要素となるアウトランダーPHEVのオーナー・山岸さんはなぜ三菱自動車をすぐに許せたのだろうか? 彼が語る5つの理由とは…
①ディーラーがいい人
「僕がPHEVを購入した港区の某ディーラーの担当者さんが超いい人だったんです。きっとこれが三菱自動車本体がアレなので、販売店が自主的にいい接客をしなければ売れない状態だったのでしょう。
ほかのメーカーのディーラーが高圧的だったとかいう話はよく聞きますし、偽装していたことが結果ディーラーの接客向上につながっているとしたら、余裕で許せますよ。ディーラーに文句は絶対言えません。」
②イオンにいた三菱自動車の担当者が子供にミニカーをくれた
「アウトランダーPHEVのマイナーチェンジのとき、全国のショッピングモールで大規模なお披露目が行われていたんです。僕はもうそのときPHEVを買っていたので冷やかしに行ったんですが、そのときの接客がよかった。
なんと何も言わず、僕の子供にPHEVのミニカーをくれたんです。それはヘッドライトがしっかり光るもので、こんな素晴らしいミニカーを貰える私は きっと特別な存在なのだと感じました。」
③日産リーフを見ると勝った気分になれた
「旅行などでドライブしているときに日産の電気自動車『リーフ』を見ると、航続距離がガソリン車に比べて低いのによく使えるなぁ…。
と、勝った気分になれたんです。まさかそんな笑っていた車を作ってる会社に助けられるとはね…ハハッ。(乾いた笑い)」
④ ほとんどの部分で文句ナシにいい車
「 燃費偽装があったかは置いておいて、アウトランダーPHEVは本当にいい車なんですよ。ラゲッジも広いし電気で走っているあいだはホントに静かだし加速も最高。
私の感覚ではエアコンをつけなければ電気だけで最低40キロ、充電が切れてからはリッター10キロちょいは走ったので、まあ許せる範囲でした。確かにカタログの燃費から見るとアレですが、許せる範囲なので。
ただ、三菱純正のカーナビの操作性が悪かったり、ポケットに携帯電話が入ってるとキーレスエントリーが反応しなかったりというアレな部分はありましたので、日産傘下になったら直してほしい部分ではあります。」
⑤伝説の超大物自動車評論家『国沢光宏』氏がPHEVを買った
「日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員で、2013年の全日本ラリー選手権第9戦でも日産・リーフに乗りJN1クラスで優勝を果たした伝説の超大物自動車評論家『国沢光宏』氏がアウトランダーPHEVを購入したことも許せる理由のひとつ。
フォルクスワーゲンの排気ガス規制偽装問題が起きたときも、素人が不自然だと思ってしまうぐらいフォルクスワーゲンを擁護し、いまでは沈静化させたほどの権力を持つ自動車評論家が買った自動車なのであれば、燃費偽装ぐらいどうってことないですよ。
彼に歯向かうと日本自動車ジャーナリスト協会から除名させられるのでは? というウワサがネットで広がるほどの権威ですからね。きっと今回も国沢さんの手腕で沈静化させてくれるはずです。」
彼が許せる理由はPHEVの性能以外にも多数あるようだが、大物自動車評論家が認めて購入したのであれば、燃費以外の部分でも素晴らしい車だという可能性は非常に高い。
いったい三菱自動車の燃費偽装問題は、どこまで根深いのだろうか? 三菱自動車のオーナーにとっては、気が休まらない話題である。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ロバ耳太郎)