熊本地震から早1ヶ月…現地に行かなくても私たちができること
2016年4月14日21時26分、熊本県を震源とした震度7の地震が起きてから、早1ヶ月。今も小規模ながら断続的に余震が続くが、東日本大震災などの教訓を得て、ボランティア活動も各地で行なわれている。
しらべぇ編集部では、「国内で震災や災害があった時、ボランティアに行ったことがある」人はどれくらいいるのか、全国20〜60代の男女1,365名を対象に調査をしてみた。
■現地でのボランティア経験者は4.9%
その結果、実際に現地へボランティアに行ったことがあるという人は、4.9%。1割を切り、ごく少数であるとわかる。
ボランティアに行きたい気持ちがあっても、なかなかすぐに行動に移せるものではないようだ。
■ボランティアに行ったことがない人の意見
編集部では、ボランティアに行ったことがない人に、その理由を聞いてみた。
「『ボランティアには行くな』と『ボランティアに行こう』という両極端の記事を読んだりして、何かしたい気持ちはあっても、実際にどうしたらいいのかがわからなかったです。
だから募金をしたり、できることをしようという気持ちに切り替えました。正しい情報を自分の目で判断することの必要性を、改めて感じました」(20代男性)
とくに震災や災害などのボランティアは、さまざまなことに配慮しなければならない。
というのも、災害が起こった時点では情報が錯綜しており、被害情報を把握するのが困難な場合も。また実際現地へ赴いたとしても、ボランティアに行った人が災害に遭う危険性もあるのだ。
実際、熊本大地震の際にも「メディア陣の被災者への配慮が足りない」「物資の分配に差がある」「正確な情報が得られない」「募金詐欺」など、さまざまな問題が起こった。
■今、私たちにできること
断続的な余震も徐々におさまってきた今、私たちにできることはなんだろうか。
被災地の様子をテレビで報道することは少なくなったが、芸能人がボランティアで訪れているというニュースはよく耳にし、継続的な支援が必要だと訴えている。
バラエティ番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ)の番組の最後では、SMAPメンバーが東北大震災を風化させないために、支援金の呼びかけを5年間してきた。最近では、熊本地震への募金も呼びかけるようになっている。
たとえ現地へ赴かなくても、私たちにできることはたくさんある。
今後も、継続的な支援が必要になることは明らかだ。「忘れない」「風化させない」という気持ちも含め、今だからこそ自分にできることを考えてみてはどうだろう。
(文/しらべぇ編集部・山吹彩野)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年4月22日~2016年4月25日
対象:全国20代~60代の男女1,365名(有効回答数)