観光客には不評?一部の長野県民が愛する「ローメン」とは
長野県の伊那市だけで食べられているB級グルメ「ローメン」をご存知だろうか。名前だけ聞いても「きっと麺類なんだろうな」としかわからないこの食べ物。伊那市民は大好きなのだが、ちょっと癖があるため観光客には不評らしい。
ローメンとはいったい何なのか。しらべぇ編集部は、伊那市に向かった。
■伊那市だけで食べられている
伊那市駅を降りると、いろいろなお店でローメンの文字が。地元にはかなり定着しているようだ。お店によって汁の量や味など、それぞれ個性を出しているそう。
その中でも、ローメン発祥の店として有名なのが『萬里』だ。
看板からして、凄そうな雰囲気がある。中に入ると、マムシやら蜂やらが漬けられたお酒がずらり…すごいインパクト。
メニューも、ローメンに始まり、馬の心臓に鹿の刺身、豚頭など見たことがないものばかり。なじみのあるメニューのほうが少ないほどだ。
他のメニューにも心惹かれるが、早速ローメンを注文する。
■メインは羊肉!
これがローメンだ。焼きそばのように太い蒸し麺に、マトン(羊肉)とキャベツが乗っている。ニンニクとマトンの香りが漂い、たしかにこれは苦手な人も多そう。マトンが嫌いな同行者は、「匂いだけでダメ!」とギブアップしてしまった。
ここに、テーブル上にあるソースと酢、七味唐辛子などを加えて自分の好きな味に整えていく。もともとはあっさりしているのだが、ニンニクやごま油を足すと、ジャンクな雰囲気になってくる。
地元の人は、最初から自分の好きな味に調整。さすが、食べなれているだけある。
■ローメンのゆるキャラ「ロメンくん」まで登場!
なんとこのローメン、ゆるキャラまでいるのだ! 名前はロメンくん。どれだけローメンが愛されているのかがわかる。
ちなみに、上のフタ部分は取れるのだが、「できるだけかぶっていてほしい…」と思うビジュアルになってしまう。気になった人は、伊那ローメンファンクラブのFacebookページを見てほしい。
ロメンくんのプロフィールには、気になる記載も…
伊那市で愛されている謎のご当地麺【ローメン】を体を張って表現しています(蒸し麺・マトン・キャベツ・テーブルトッピング)。
サウナと相撲が大好きで、中には食べる前にかける調味料と伊那愛が詰まっています。
愛するローメンを自分で「謎のご当地麺」と言ってしまうロメンくんは、2014年のゆるキャラグランプリに参加している(ちなみに順位は1699体中、1524位)。
長野に行く機会があれば、ぜひ伊那市まで足を伸ばしてローメンを食べてみてほしい。
【萬里 本店】
住所 長野県伊那市大字伊那坂下入舟町3308
営業時間 11:00~14:00、17:00~22:00(定休日:月曜)
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(取材・文/しらべぇ編集部・たつきあつこ)