2年で40キロ太った男が語る「短期間で肥満になる怖さ」
太りすぎれば身体に悪い。しかし、言葉としては理解していても、どれほどの危険性があるのか正確にはわからないものだ。
健康診断でなんらかの異常に引っかかった話も聞いても、そのようなジワジワとした身体的害悪は、そこまで深刻にも聞こえない。
そこでしらべぇ取材班は、たった2年で40キロも太り、いまや120キロになってしまった20代男性に「短期間で肥満になること」の現実について、話を聞いた。
■実際デブるとツラいことは多い?
「精神的につらかったのは、保険に入れない身体になってしまったことですね。そんな危険な状態にあるのかと自覚したし、デブることのヤバさを突き付けられた気がしました。
細かいことを言うと、電車に乗るのもつらいです。とても申し訳ない気分になりますから。椅子に座れば2人分は占領してしまいますし。かといって、立っているだけでも邪魔になっているんだろうなって感じますし。
そういえば、起きていて無呼吸症候群になってしまうときがあるんですよ。もう息をするのも難しい状態というか。たまに心臓の動悸が止まらなくなることもあります。デブは死に至る病ですよ。毎日死を覚悟しています」
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■なんでそんな太ってしまった?
「毎日カレーを食べてたんです。気分がのっているときは寿司も食べてましたね。炭水化物は本当に洒落になりませんよ。なんせ1週間で20キロも太りましたからね。それだけで驚愕の数値じゃないですか。
一度ね、炭水化物を抜いてたんですよ。そしたら15キロ痩せたんです。過去の話ですけど。すでにすべてを凌駕するほどに太ってしまっていますけど。
ある程度で太るのも止まるかなって思っていた時期が私にはありました。でもね、ダメ。際限なく肥え続けました。そうなると、だんだんデブることに対する諦めも出てきます。ああ、また数字が増えていく……そんな達観した気分になります」
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■ダイエットはしているの?
「週5日でジムに通っています。今2ヶ月続いてますね。月11000円払っているから、行かなくちゃって気分になりますし、実際通ってみるとジムは楽しいんですよね。まだ脂肪燃焼にはつながってませんが筋肉は育ってきています。
ジムに通うって言い出してから、本当に通い始めるまで半年かかりました。やり始めると案外続くんですけどね。初動をいかに頑張るかが勝負どころです。デブに悩む人は絶対ジムに通ったほうがいいと思います。
トレーナーに相談すればダイエットメニューを用意してくれたりしますしね。そういうのがなくても走ってるだけで気持ちいいです」
人は太り始めるとあっという間にデブになってしまうものである。とはいえ、間違ったダイエットをしても命の危険はついてまわる。体調管理は焦らずゆっくりじっくりやっていくことをオススメしたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ)