紅白出演!中森明菜特集/中編 『ベストテン』における明菜伝説を一挙紹介
トップ歌手・中森明菜の”伝説”を掘り起こしました。
『ザ ベストテン』(TBS)において1位獲得回数69回でトップ歌手・中森明菜の”伝説”を掘り起こしました。紅白歌合戦へのサプライズ出演が決まり話題になっていますね。審査員の黒柳さんとの共演は果たして・・・。
■じつはあがり症。紅白初出場の時に手が冷たくなっていた
あがらないイメージがあるものの、実はものすごく上がり症だという。
徹子さん「私が紅白の司会をした時、あなたが初めてお出になったんですけど、明菜ちゃんの手を持ったら冷たくて。あの時すごく上がってらしたの?」
明菜 「はい。あがってました」
あがらないように、手のひらに「人」を3回書いて飲んでいたそうだ。何回歌った歌でも、緊張で震える場合があるとのこと。
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■パンチ力:47キロ
ストレス解消法にもってこいということで、番組がパンチ力測定マシーンを用意。グローブをはめて思いっきり殴ったところ、思いのほかパンチ力が炸裂。
47キロという数字が出てしまい、恥ずかしかったのか照れていた。ちなみに黒柳徹子は17キロ。
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■根津甚八の隣りでメロメロ
『’83・年間ベストテン』では、ひざを脱臼してしまい、座ったまま登場した。
暗い表情だったが、特別ゲストとして明菜の大好きな根津甚八がサプライズで登場。花束を持ってお祝いに駆けつけ、暗い表情から明るい顔に一転した。
明菜は根津さんの「大人の男で、しぶいところ」が好きだという。そう言われて根津は、「あまり歌謡番組は見ないので、最近はどんな歌を歌っているのかよく知らないですけど」と照れながら言っていた。明菜については「可愛らしいですよね」と一言。根津甚八の隣りで明菜は微笑んでいた。
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■歌い終わった時の謎の唇の動きが話題に
視聴者から「この前の放送で『北ウイング』を歌い終わったあと、唇が動いてましたが、あれはなんと言ってたの?」というお便りが多数届いた。
「抱いて」「あなた」「あ、しまった」などと推測した人もいたため、東京学芸大学の特殊教育研究所に分析してもらった。結果は「あなた」ではないかとのことだったが、明菜によると、調子が良くなくて「あ~ だめだ」と言ったそうだ。
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■新曲の覚え方の話
「新曲はどうやって覚えるの?」という質問に答える明菜。新曲が発売され時は候補曲が4~5曲あがってきて、全てを覚えて歌いこんだ上、どの曲にするかを決めるとのこと。自分が良いと思ったからといってA面になるとは限らず、レコード会社が決めるそうだ。
明菜「気に入った曲でもB面にすら入らないこともあります」
■閉店後の阪神百貨店から生中継
ある回では、大阪でのコンサートの後、阪神百貨店の閉店後の店内から中継を行った。日本一に大手がかかっていたこともあり、阪神応援セールの会場から店内を歩きながら『SOLITUDE』を熱唱。ちなみに、欲しい阪神グッズは「かまぼこ」だった。
■明菜、松下賢次の留守電用メッセージを吹き込む
3代目司会者の松下賢次(TBSアナウンサー)は大の明菜ファン。
そこで、松下アナの電話にかけた時に流れる留守電用のメッセージを、明菜本人の声で吹きこんでもらう贅沢な企画をやろうとしたが、松下アナの電話はずっと話し中で繋がらなかった。原因は分からないが、松下アナの後輩のイタズラで、スタジオと電話が繋がらないように、スタジオからコールする前に電話をかけていたとのではないか・・・とのこと。
翌週の放送でリベンジし「松下でございます。あいにく松下は出かけておりますので、私、中森明菜がメッセージをお受けいたします・・・」と吹きこんだ。明菜の留守電メッセージを聞きたくて電話をする知り合いもたくさんいて、松下アナが電話に出ると怒られたという。
ちなみに、明菜自身は電話は苦手。理由は「相手の顔が見えないと、寂しくなってしまうから」。
■ゾンビに囲まれて『十戒』を歌う
『’84 ザ ベストテン豪華版』では、墓場のセットで、なぜかマイケル・ジャクソンのスリラーふうに踊るゾンビに囲まれながら熱唱した。歌の最中はいつものように真剣に歌っていた明菜だったが、あまりのミスマッチさとゾンビのキレの悪いダンスに、最後は笑っていた。
■久米さんが番組を卒業すると聞き泣いてしまう
とある回の放送で、司会の久米宏が『ニュースステーション』に出演するため番組を卒業することが発表され、ボロボロと泣いていた明菜。
「もう、寂しくて・・・。この仕事を始める前から『ベストテン』を観ていて、本当に良い司会者の番組だなって思ってたんです。だから・・・」
翌週からしばらくの間は、色々な人が司会を務めることに。「黒柳さんの相手はどんな人がいいと思う?」との質問に、
明菜「私もずっと考えてたんですけど、谷村新司さん・・・だと暗くなりますかね?」
久米「黒柳さんは髪の毛のご不自由な方が好きなんです」
黒柳「(笑)」
久米「髪の毛はほとんどなくて、ピアノが上手な方が理想な方なんです」
ちなみに、イントロの曲紹介で久米は、「明菜ちゃんのように、若くて素直で正直な子は珍しいです。10年後が楽しみです」と添えた。いかに、明菜が『ベストテン』を愛し、愛されていたかがよく分かる。
(文/やきそばかおる 参考/DVD『ザ ベストテン 中森明菜』TBS)
(取材・文/Sirabee 編集部・Sirabee編集部)