井山裕太七冠が総理大臣顕彰!七冠の凄さを他の競技に例えると

2016/06/16 21:00


画像は日本棋院のスクリーンショット
画像は日本棋院のスクリーンショット

16日、囲碁初の七冠王となった井山裕太氏が総理官邸に招かれ、総理大臣顕彰を受けた。七冠の偉業や、囲碁の普及振興を通じ、文化の発展に貢献した評価された形だ。

現在第71期本因坊戦の真っ最中の井山七冠だが、前人未到の全体タイトル防衛にも意欲を示している。



■「お祝いの会」では将棋・羽生三冠から祝福

10日に開かれた「七冠お祝いの会」には、各界の著名人が集結。さらに400人のファンが詰めかけ、その偉業を讃えた。そして、将棋界で唯一七冠を達成した羽生善治三冠も駆けつけ、壇上で固い握手。「さらにさらに強くなって飛躍して欲しい」とエールを送った。

ともに20代で現存するタイトル7つを独占した天才同士であり、頂点に立つつらさもわかっているだけに、通じあうものがあるようだ。


関連記事:囲碁ソフトが最強棋士に勝利!人工知能の急発達に驚きの声

■輝かしい成績で国内最強棋士に

井山裕太七冠は院生リーグで46連勝を含む71勝8敗という成績を残し頭角を現すと、16歳4ヶ月で棋戦優勝。そして史上最年少の20歳で名人位を獲得。最速で九段に昇段するなど、囲碁界の最年少記録を塗りかえた。

その後次々とタイトルを奪取し、2013年に七冠リーチの六冠王に。2014年は四冠に後退したものの、2015年に24連勝の快進撃で失った2つのタイトルを取り返し、再び六冠王に返り咲き、今年悲願の七冠を達成した。

高い能力と 正確な読みで、国内ではほぼ敵なし状態となっている。


関連記事:囲碁ソフトが人間に勝利!加藤一二三元名人が放った珍提案とは

■どのくらい凄いのか他の競技で例えると…

「それでも凄さがわからない」という人のために、他のスポーツにあてはめてみよう。

①野球

打者として三冠王、盗塁王のタイトルを獲得、さらに投手として最多勝、最優秀防御率をとるくらい凄い。大谷翔平でも成し得ないようなことをした、鉄人である。


②格闘技

立ち技最強の格闘技K-1に優勝し、さらに「なんでもあり」の総合格闘技でも敵なし。そしてプロレスでもベルトをとってしまうくらい凄い。格闘技の世界なら、「霊長類最強」と呼ばれることだろう。


③陸上

100、200、400メートル走で優勝したうえ、マラソンも競歩でも1位になる。まさにロードレースでは敵なしだ。この人に勝てるのは、もはやチーターのみだろう。


井山七冠の成し遂げたことが、いかに偉業であることがおわかりいただけただろうか。

・合わせて読みたい→「年収1億でも寂しい…」囲碁・井山裕太夫妻の離婚に驚きの声

(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

囲碁取材
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング