グロ注意!アナ雪が血しぶきをあげる粘土細工のホラームービー
怖いもの見たさという言葉があるが、実際に怖いものを見るのはなかなか勇気がいること。とくに、ホラー映画はそうだろう。
そんなジレンマを抱えている人には、もしかすると「クレイアニメーション」がふさわしいかもしれない。
■『アナ雪』がスプラッターに…!
「クレイアニメーション」とは、クレイ、つまり粘土で作られたアニメーションのことである。粘土のアニメというと、『ひつじのショーン』や『ウォレスとグルミット』などのかわいらしいキャラクターを思い浮かべる人も多いだろう。
しかし、ここで紹介する作品は違う。
脳みそや眼球、臓物、手、脚、生首が鮮血を撒き散らして縦横無尽に飛び交うが、すべて粘土細工。
本物の血は一滴も流れない。粘土のため残虐性もほんのり和らぎはするが、それでも子供には見せはいけない、血しぶきいっぱいのスプラッタームービーである。
この作品はリー・ハードキャッスルというイギリス人クリエイターによって制作されたもの。
2014年の大ヒット映画『アナと雪の女王』と、82年に公開されたSFホラーの金字塔『遊星からの物体X』が、彼の手によって夢の(?)コラボを果たしている。
舞台は氷の城ならぬ、南極観測基地。恐怖と妄想に取り付かれた男が、謎の生物に感染した者をあぶり出すため、仲間たちを椅子に縛り付け血液検査をするという重要なシーン。演じるのはアナ雪の粘土キャラクターたちである。
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■他の作品も色々とスゴい…
続いては『ミニオンズ』。言わずもがなのリアル3Dバージョンである。ここでは、気の毒なミリオンたちが、クレイアニメならではのスプラッター攻撃を次々と受けていく。
しかし、それらもひとつひとつ、過去の映画へのオマージュとなっている。元ネタがいくつわかるか? そんな遊び心で罪悪感をごまかしながら、苦笑いで見るのがいいだろう。
「とりあえず血がいっぱい流れるやつが見たい!」という、求めるものが非常にシンプルかつクリアな映画ファンをううむと唸らせた『ザ・レイド』という映画のパロディも存在する。
この作品はニャンコとネズミ、時々イヌ、のクレイで再現されている。
まさに全編、血で血を洗う死闘にまみれたノンストップ大殺戮。しかし、最後にやってくるクライマックスではなんと、直前までの阿鼻叫喚からは予想だにできない、とんちの利いたほっこりに包みこまれる。
Instagramなどでも情報を発信しているハードキャッスル監督。最新作は、グロさとエゲツなさが癖になるクリーチャー映画の大傑作『ザ・フライ』のリメイクになる模様だ。どんな粘土版ハエ男をみせてくれるのか、大いに期待したい。
しかし、最後にもう一度言うが、絶対に子供には見せないこと。
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(取材・文/しらべぇ編集部・フクダかづこ)