トイレの便器はなぜO型とU型がある?先にできたのはどっち
トイレ博士・佐藤満春です。
トイレの便座には、大きく分けると「O型」と「U型」の2種類あるのはご存知の方も多いと思います。
海外では「便座」自体が取り付けられていない国もまだ多くあります。日本では20世紀に入ってから今のように便座を取り付けた形の便器が流通します。
なぜ便座というものが開発されたかと言うと…
・長時間座っていられるようにするため
・陶器が冷えているのでヒヤッとしないため
・便器の耐久性を考えて
このようなところでしょうか?
先にできたのはO型便座です。ではなぜU型ができたかと言えば、「O形の便座だと便座の前の部分に局部が触れることがあるから」だそうです。それはとても衛生的とは言えません。そこでU型が開発されたとのこと。
ということから、日本衛生工学会の見解では「公共トイレはU型」が望ましいとしているそうです。
しかし! U型便座を目にする機会が減っていると感じませんか?? ここにも大きな理由が3つあるんです!
1.暖房便座が普及したこと
2.製品の強度が高いこと
3.日本が豊かになったこと
この3点です!
1960年以降、高度経済成長のおかげで人々の暮らしが豊かになりました。それに比例して家の間取りも大きくなっていきました比例してトイレも大きくなったところ、局部がつきにくくなったんですね。となれば安定性の高いO型が普及するのも納得です。
今後、いろんな場所にある便座の形を気にしてみてくださいね。
それではまたどこかのトイレでお会いしましょう。
ジャー