ひふみん?桐谷さん?知名度の高い棋士はやっぱりこの人
5日、将棋の第57期王位戦七番勝負が名鉄犬山ホテルにて開幕。6連覇を狙う羽生善治王位に「千駄ヶ谷の受け師」こと木村一基八段が挑む。
木村八段は2014年にも同棋戦で敗れているほか、これまでタイトル戦に5回挑戦し、いずれも悔しい敗北を喫している。それだけに、悲願のタイトル奪取に並々ならぬ闘志を燃やしているよう。
一方の羽生王位は名人戦で新鋭の佐藤天彦現名人に敗れ三冠に後退しているだけに、王位は死守したいところだ。まだまだ、トップの座を譲るつもりはないはず。
■棋士の知名度は?
将棋ファンなら知らぬ者はいない羽生善治三冠だが、一般的どこまで知られているのだろうか。また、ほかのトップ棋士の知名度も気になるところ。
そこで全国の男女に、しらべぇ編集部が独自に選んだ8人の棋士のうち誰を知っているか聞いてみた。
結果、7割が「羽生善治」と回答。やはり現在の棋界において突出した強さをみせ、テレビCMにも出演経験のある羽生三冠の知名度は絶大のよう。ここでも「羽生強し」といえる。
2位には現日本将棋連盟会長で、十七世永世名人の谷川浩司九段が入った。続いて、かつて神武以来の天才と呼ばれ、最近はひふみんのニックネームで人気の加藤一二三九段が3位に。
以下、羽生三冠のライバルで十八世永世名人の森内俊之九段、現在序列ナンバーワンの渡辺明竜王、「桐谷さん」こと桐谷広人七段、棋界きってのエンターテイナー橋本崇載八段、マンモスオヤジギャグの豊川孝弘七段と続く。
また、「誰も知らない」と答えた人も2割存在。これは少々悲しい数字といえる。
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■桐谷さんは棋士と思われていない?
調査結果で意外だったのが、桐谷広人七段の知名度が低かったことだ。
『月曜から夜ふかし』内で「株主優待生活」が話題となり、今や女子高生に絶大な人気をもつといわれる桐谷さんだが、「棋士・桐谷広人」といわれると、ピンと来ない人が多い模様。
かつて「コンピューター桐谷」の異名をもつほどの研究家として知られ、30年以上現役生活を続けた桐谷七段。だが、将棋棋士だったことを知っている人は、極端に少なく、株主優待のおじさんと思われているようだ。
将棋ファンとしては、少々残念にも思えるが、すでに現役を引退しプロ棋戦に出場することはできない。それだけに、致し方なしというところか。
棋士としての知名度は、今をときめく桐谷さんでもかなわない羽生善治三冠。今年は逆転負けが多く、衰えたのではないかとの指摘もあるが、やはり人気実力ともトップであることは間違いないようだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20代~60代の男女1359名(有効回答数)