横浜の名店が監修 ミニストップ「新作オムライス」を本家と食べ比べ
洋食の街・横浜において、その登竜門とでもいうべき名店……それが1946年創業の『センターグリル』だ。
戦後間もなく野毛・柳通りにオープンした同店は、太麺スパゲティーの「ナポリタン」や、ふわふわ卵とじっくり煮込んで仕上げた「特製オムライス」で、70年にも亘り横浜市民の舌と胃袋を満足させてきた。
そんなセンターグリルの味が、今や全国で楽しめる。2016年6月21日、全国のミニストップで、センターグリルの人気メニューである「特製浜ランチ」をイメージした「横濱センターグリル監修 オムライス&チキンカツ」が発売となったからだ。せっかくなので、本家と食べ比べてみよう。
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■横浜の名店『センターグリル』
取材班はまず、横浜野毛にある『センターグリル』で特製浜ランチ(1250円)を実食することに。
この店のオムライスには2種類ある。白米にふんわり卵を乗せたものが通常のオムライス。ケチャップで炒めたチキンライスの上に卵を乗せたのが特製オムライス。
そして、特製浜ランチは特製オムライスとチキンカツ、ポテトサラダとキャベツなどがワンプレートで提供される一品だ。
ふわっふわの卵と濃厚なデミグラス、カリッと揚がったチキンカツ、そして添えられたサラダと福神漬け……力強いビジュアルが食欲を刺激する。
卵はプルプル、チキンライスが顔をのぞかせる。奇をてらったものではない。ケチャップの風味とデミグラスがまじりあった、昔ながら、安定のオムライスだ。チキンカツはカリッと揚がっているものの、チキン自体は柔らかく食べやすい。
味はもちろん文句なし。ボリュームもあり、このワンプレートで充分すぎる満足感を得ることができた。
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■ミニストップ「横濱センターグリル監修 オムライス&チキンカツ」
それではミニストップの「横濱センターグリル監修 オムライス&チキンカツ」は本家特製浜ランチをどこまで再現しているのだろう。
オムライスにチキンカツ、ナポリタンとポテト、福神漬けも添えられている。多少の違いはあるものの、基本のメニューは本家と遜色なし。
味つけは本家に近いが、ケチャップの風味がやや強く感じた。チキンカツは本家より厚みを持たせたミルフィーユ仕立て。カリカリ感は弱いがチキンそのものの食べごたえはある。
惜しいのは卵。『センターグリル』のオムライスの最大の魅力であるフワトロ感がない。流通の関係などあるのだろうが、ここはもう少し再現してほしかった。
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■食べ比べてみた結果は…
とは言え、『センターグリル』とミニストップ、それぞれが魅力的だ。完成度の高い洋食としてみればやはり本家に軍配が上がるが、ミニストップもなかなか高いレベルで特製浜ランチを再現している。
横浜でなければ食べられない本家に対して、全国どこでも、いつでも、センターグリルの味の系譜を楽しめるという点では、ミニストップの心意気は高く評価すべきだろう。
味の本家、利便性のミニストップということは間違いない。
【センターグリル】
・住所 横浜市中区花咲町1-9
・営業時間 11:00~21:00(月曜定休)
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(取材・文/しらべぇ編集部・サバマサシ)