議員さん97万円って貰い過ぎではありませんか？【たかまつななのお笑いジャーナリズム論】
ご機嫌うるわシューベルト！ お笑いジャーナリストのたかまつななです。
私の住む横浜市の議員さんのお給料は、なんと月97万円だそうです。私が優勝した日本テレビの「ワラチャン！」というお笑いの20才以下日本一を決める大会の優勝賞金は200万円でした。
必死でネタを作って、ようやく手にした優勝ですが、市議会議員さんは、およそ2ヶ月で同じ200万円ゲットできます。
優勝したときに、たかまつ家では「優勝したのに200万円しか貰えないの？」といわれ、衝撃をうけました。ですが、このように儲かる職業がこの世にあるのなら、たかまつ家の反応も理解できる気が致します。
さらに、たかまつ家では、優勝したことを「たかまつ家の名をけがすな」と激怒されてしまいました。悲しゅうございますが、まだまだお笑い芸人への差別があるのが現状でございます。
ちなみに、私はお嬢様の家で育ったため裕福な家庭ではありますが、芸人になってから資金援助をたたれ、苦しい生活を過ごしております。このたび決勝進出が決定いたしました「ABCお笑いグランプリ」という大会で優勝したら、300万円もらえるという噂を耳に致しましたわ。頑張りたいものです。
お嬢様の私も、今では親に「治安が悪いから行ってはダメ」と禁止されていたコンビニに、一人でいけるようになりました。おコンビニで買ったエクレアを美味しくいただいております。このような庶民的なところもございますのよ。
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■横浜市議会議員に聞いてみた
貰いすぎだと思い、横浜市議会議員の伊藤ひろたかさんにお話を伺うと、
「たしかに、額面だけ見ると97万円というのは、高いです。ですが、97万円から、所得税・住民税・健康保険・年金が引かれると55万円になります」
とお話ししてくださりました。
でも、議員の方って、第二の給料とよく報道されている政務活動費を貰っていますわよね？ 政務活動費とは、地方議員が政策調査研究等の活動のために支給される費用のことです。お笑い芸人でいうなら、ネタに必要な衣装代、小道具代、オーディションへの交通費のことかしら？
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■97万円の他に55万円をいただいている!？
横浜市議会議員の方は、この政務活動費を月に55万円もらっているそうです。まぁ？！ 貰い過ぎではありませんか！ 97万円もお給料にもらっているのに、さらに55万円もいただいているのですって？！ サンミュージックも支給したら、どうなの？
お父様とお母様だけではなく、所属事務所まで芸人差別をするつもりなのかしら！ 憤りますわ。ちなみにM芸能社は、どんな若手芸人でも、オーディションに行く際には、政務活動費ならぬ交通費が支給されるのですって！うらやましいですわ。多くの事務所は、オーディションへの交通費は自腹ですのよ。
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■市には芸人以上の格差があった
それにしても、政務活動費が55万円って多すぎではございませんか？ ですが、お話を伺うと、横浜市は政令指定都市だから、額が多いそうです。東京都多摩市の議員さんは、月額2万7千円しか貰えないそうです。格差がはんぱじゃございませんわ！
これは、われわれ芸人にもございます。同じ仕事をした芸人さん同士、楽屋でギャラを言い合うと驚くことが多いです。Y本さんは有名ですが、事務所との割合の比が、事務所は9、芸人が1です。弊社は事務所が5.5、芸人が4.5です。
なんと事務所が1、芸人が9という驚くべき事務所もございます。10万円の仕事をした場合、9万円貰っている芸人と、1万円しか貰えない芸人がいるのです。9倍も差がございます！
あれ…でも横浜市と多摩市は、政務活動費は20倍も差がございます。芸人以上に格差がございます。芸人は比較的規模が大きい事務所ほど、仕事量も多いので、芸人の割合が少ないです。
でも、政治家の場合は逆で、大きい市ほど、政務活動費が多いですわね。地方都市の方が少ないっておかしな話ではございません？
発展している都市は、もう調査とか、そこまでいらないじゃない。過疎化が進行する地域こそ、政務活動費が必要なんじゃなくって？ 世の中、分からないことだらけですわね。
伊藤さんへのインタビュー模様は、YouTube「たかまつななチャンネル」で公開しております。ぜひご覧あそばせ！
（文／お笑いジャーナリスト・たかまつなな）
