残業についての意識調査 「美徳」と感じる世代は意外にも…
「今日も仕事が終わらないで残業だ…」
働く人は日々のタスクに追われ、場合によっては残業で終電ギリギリまで帰れないという人もいるだろう。
しらべぇ編集部では、全国20代〜60代の会社員・公務員の男女486名に残業についての意識調査を実施。 「残業は美徳だ」と思う人がどれほどいるのかというと…
1割を下回る結果となり、みな不満を感じながら残業をしているとわかる。だが性年代別で見ると、ある世代でのみ大きな意識の差が見られたのである。
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■20代男女で残業に意識の差
20代の働く男女で比較してみたところ、約10ポイント近くの差をつけ女性が残業に意味を感じていると明らかに。仕事への意欲が高い世代なのだろうか? 残業への抵抗感がない人が他の世代に比べて多いとは、意外である。
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■残業について働く男女に聞いてみた
では、働く人々は残業についてどのように思っているのか。
「当然のことながら、できれば定時で帰りたいです。でも私の部署は、上司が遅くまで帰らなくて…。先に帰ると視線が痛いので、仕事もないのに残ることもあります。仕事をしているフリもツライ」(30代女性/出版)
「仕事に熱中して、ついつい時間が過ぎているなんてこともありますが、残業代もつくのでいいかなと。前の職場では、残業代がつかないのにひたすら仕事していましたから」(30代男性/IT)
たとえ残業になっても、お金が発生すれば割り切れる人もいるよう。だが、残業代をしっかりつけてくれる企業ばかりではない。そうした企業に属していれば、時間外労働への不満やストレスは高まっていきそうだ。
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■先生職の人は残業に「意味」がある?
また調査の結果、先生職に就いている人は残業を美徳と感じる人が多いとも判明。
その理由はなぜか。千葉県内で教師をしている20代女性によると…
「とくに部活での残業が多いですね、時間外労働です。さすがにツライと感じることもあるのですが、行事に向けて生徒と何かを作り上げたりすることは、素晴らしいことだなと思います。やりきったなと思える瞬間は、これまでの時間も無駄ではなかったと。
ただ、これがずっと続くのは体力的にも精神的にもキツイとは思います…。なんでも限度が大事ではないかと」
生徒と過ごした時間に価値を感じている教師は、ある程度の時間外の仕事であってもプラスに感じられる人もいるようだ。
だが、みんながみんなそう思えるものでもない。自分の心や身体と向き合い、バランスを取りながら働いてほしい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・chan-rie)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年4月22日~2015年4月25日
対象:全国20代~60代の会社員・公務員の男女486名(有効回答数)