広島・黒田が日米通算200勝を達成!「残る仕事は優勝のみ」と期待の声
広島東洋カープの黒田博樹が23日の阪神戦に先発。見事な投球をみせ、日米通算200勝を達成した。
この記録は2008年の中日山本昌以来8年ぶりで、カープとしては80年代に11年連続2ケタ勝利など精密なコントロールを武器に活躍した北別府学以来2人目の快挙となる。
また、大卒での200勝達成は阪神・村山実以来46年ぶり。
■FAせず広島に残留
専修大学から広島に逆指名で入団した黒田は、カープのエースとして活躍。2005年には最多勝を獲得するなどしてチームの屋台骨を支える存在に。
そして2006年、FA権を取得。当時の広島は自前で鍛えあげた選手のFA流出が続いてたほか、在阪マスコミが阪神入り決定的との報道を繰り返したため、「黒田も出て行ってしまうのではないか」との不安が広がっていた。
しかし、広島市民球場のスタンドに浮かんだメッセージ入りの横断幕とファンの熱意に押され、残留。この決断が人々の感動を呼び、「男・黒田」のイメージが定着。その男気に魅せられる野球ファンが続出する結果に。
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■21億円を蹴ってカープ復帰
広島との契約内容にメジャーリーグに自由に移籍できる条項があったことから、2007年オフにロサンゼルスドジャースと契約。当初は苦しんだが、速球派から技巧派へと転身したことで成績が安定し、2年連続2桁勝利を達成した。
2010年からはヤンキースに移籍し、16勝をあげるなど3年連続2桁勝利。エース格として信頼される存在になり、2014年オフに21億円のオファーを受けたが突如固辞し、アメリカマスコミを驚かせた。
古巣で野球人生を終えるべく、2015年からカープに復帰。1年目で11勝8敗防御率2.55の成績を残し、高い実力をみせつけた。そして今年、投手として区切りの200勝を達成したのだ。
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■カープファンはどう思ってる?
しらべぇ編集部は、カープファンの方々に話を聞いてみた。
偉業を達成した黒田に残された仕事は、チームの優勝しかない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)