自分も見ない?Youtubeは「結婚式ビデオ」の再生工場
なんとなくYoutubeを眺めていると、時折「いったい誰が見るんだ?」とツッコミたくなるような動画に遭遇することがある。その代表作の1つが、結婚式ビデオだ。
自分や友人の結婚式や披露宴、2次会のパーティなどを撮影したもの。はっきり言って、無関係の人からすれば面白くないだろう。そもそも親戚や友人の結婚式ですら、付き合いで仕方なく参加するケースも多い。
しらべぇでは、全国の老若男女1378人に対して「Youtubeにある他人の結婚式ビデオを見たいと思うか」調査を行った。
■「他人の結婚式ビデオ」見たい?
結果はたったの3.8%。想像通りというか、圧倒的だ。
ところが、そんな結婚式ビデオは大量にアップされている。試しに「結婚式」で検索してみると、約 793,000 件(2016年6月30日現在)も引っかかるのだ。
これはどれくらいの規模なのか、他に人気のありそうな単語で検索をかけてみた。
・猫 結果: 約 4,370,000 件(2016年6月30日現在)
・ゲーム実況 結果: 約 2,070,000 件(2016年6月30日現在)
・料理 結果: 約 2,220,000 件(2016年6月30日現在)
・行ってみた 結果:約585,000件(2016年6月30日現在)
「料理」や「ゲーム実況」といった定番動画の約3分の1、超人気コンテンツである「猫」動画の約5分の1という結果に。「○○に行ってみた」と比較すると、結婚式ビデオのほうが多いのだ。明らかに需要と供給のバランスが崩れている。
関連記事: 【恐怖動画】フロリダのゴルフコースで巨大ワニがお散歩
■結婚式ビデオ映像の使い道
供給過剰の需給ギャップはデフレの日本経済だけにして欲しいものだが…。この事実に疑問を感じ、既婚者の声を聞いてみた。
「他人の結婚式を見たいとは思わないです。結婚式の参考に見ているのでは?」 (既婚女性Tさん)
「結婚式の準備のために、ウエディング情報誌を参考にしました。動画で確認できる結婚式ビデオは、便利だと思いますよ」 (既婚女性Sさん)
どうやらエンターテイメントではなく、ハウツーモノとして重宝しているようだ。
人生最大のイベントに臨む花嫁の意気込みに応えるべく、ウエディング系の情報誌は本屋の一角を占拠。そのうえ、ネットで大量の情報を氾濫させている。
そのほか、結婚式での出し物やカラオケの選曲、ビデオ制作の参考など、結婚式を彩る脇役にも活用されている。勤勉な日本人らしく思えるが、「wedding」で検索すると35,200,000件もヒット。結婚式ビデオは世界中で確固たる地位を築いているのだ。
Youtubeは、他人はおろか本人も見返さない結婚式ビデオを「再生」させる工場なのかもしれない。
・合わせて読みたい→ 【恐怖動画】フロリダのゴルフコースで巨大ワニがお散歩
(取材・文/しらべぇ編集部・中山)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年5月20日~2016年5月23日
対象:全国20代~60代の男女1,378名 (有効回答数)