低所得者ほど願望が強し!ひっそりと目立たず生きたい人たち
「出る杭は打たれる」との言葉があるように、目立つとたたかれるのが世の中の常。面倒に巻き込まれないために、目立たないようにする人が増えるのも仕方がない話だ。
しらべぇ編集部で「できるだけひっそりと目立たずに生きていきたい」と思うかどうかの調査をおこなったところ、45.0%の人が該当すると回答。
半数近くもの人がひっそりと生きたいと思うのは、前へ出るのが苦手な日本人らしい結果と言える。
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■20代男性は草食系ばかりでない!
同じ質問を、男女年代別で観てみよう。
まず注目すべきは、20代の男女差である。男性は4割弱と少ないのに対し、女性は半数と多い割合なのだ。
編集部で取材をした、20代の男性会社員。現在は営業としてがんばっているが、まだまだ会社では目立たない立場にいる。
「仕事でもっと、結果を出したい。そうすれば、嫌でも目立つ。現実はまだまだペーペーだからこそ、希望を持ちたいんでしょうね」
草食系男子が増え、仕事に対しても受け身な若者が多いと言われている。しかし、彼のように本当は目立ちたいと思っている若者もたくさんいるのだ。
また男性は50代になると、急に4割を切る結果になる。これは以前、しらべぇで取り上げた「石田純一はなぜ迷走した? 60代男性が抱える『最後の一花病』」と同じ構図と考えられる。
会社の定年を60歳と考えた場合、その直前の50歳で「最後の一花を咲かせたい」と思う男性が増えても不思議ではない。会社で目立った活躍をして、そのまま勇退するのが思い描く理想なのだろう。
関連記事:石田純一はなぜ迷走した? 60代男性が抱える「最後の一花病」
■低年収ほど目立ちたくない現実
個人収入別では、わかりやすい結果が。
収入が低い人ほど、目立たず生きたいと思っていることがわかる。収入が高い人ほど目立ちたいと考えているとも取れるが、目立ちたいほど野心家だからこそ高収入になれたと言ったほうがいい。
さらに700〜1000万円の人たちが唯一、3割を切っている。もう一歩ステップアップしたい気持ちが、目立ってもよいとの考えにつながっているのかもしれない。
目立ってたたかれる覚悟がないと、何事も成功はむずかしいのであろう。
・合わせて読みたい→石田純一はなぜ迷走した? 60代男性が抱える「最後の一花病」
(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代の男女1,376名 (有効回答数)