東京五輪へ準備着々、首都圏で駅ナンバリング 4ヶ国語表記もスタートへ
悩ましい首都圏の乗り換えをもっとスムーズにしてくれることに期待を寄せたい。
都知事選も一段落。リオ五輪も開会した現在、東京五輪へ向けて街は着々とその準備を始めているようだ。8月4日、JR東日本東京支社は、4月にアナウンスした首都圏の「駅ナンバリング」を8月20日、開始すると発表した。
■「安心」と「分かりやすさ」掲げ
2020年の東京五輪開催時には、今以上に外国人観光客が訪れることが予想される。そこで全ての利用者にわかりやすく、安心して鉄道を利用してもらうことを想定し、「駅ナンバリング」を導入する考えだ。
併せて、駅名標を日本語・英語・中国語・韓国語の4カ国語表記とし、さらなる利便性の向上を目指す。
2015(平成27)年観光白書によると、英語・中国語・韓国語の3カ国語を母国語とする国と地域からの訪日客は、全体の8割以上を占める。「『おもてなし』はまず言葉の壁を低くすることから」という姿勢の表れといえそうだ。
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■まずは目黒駅から
真っ先に駅ナンバリングが導入されるのが、山手線・目黒駅。JRのほか、東急・東京メトロ・都営地下鉄の3事業者の路線が乗り入れる同駅は、年間で延べ2億人以上が利用しているという。
乗り入れる東急では「MG01」、同じく東京メトロでは「N01」、さらに都営地下鉄では「I01」の駅番号が既に付与されており、今回のJRのナンバリングが最も後発になる。
今回、目黒駅に与えられる駅ナンバリングは「JY22」。「JY」が山手線を示し、「22」が駅番号を示す。
西は奥多摩駅、北は大宮駅、東は取手駅、南は久里浜駅の各駅を端として、そのエリアに導入される「駅ナンバリング」が訪日客のみならず、地方在住者にとっても悩ましい首都圏の乗り換えをもっとスムーズにしてくれることに期待を寄せたい。
(文/Sirabee編集部)