子供から大人まで夢中になれる!「リアル折り紙」に挑戦

2016/08/21 17:00


長いようで短かったお盆休み。今年も、田舎にある父親の実家に帰省した人も多いはず。

だが、父親本人はゴロゴロ、義母の前で気を遣ってしまう母親、そして子供たちはポケモンGOに夢中…。

このままでは、東京にいるときとなんら変わらない。孫が来るのを楽しみにしていた祖父母は、寂しかったに違いない。

次回はそんな1日にならないよう、この本を持って遊びに行ってはどうだろう。


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■折り紙でリアルな生きものを作ろう!

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『リアル折り紙・水の中を泳ぐ生きもの編/福井久男・著』(河出書房新社発行)。夏休みにあわせて7月末に発売された「折り紙」の本で、リアル折り紙シリーズ第4編。

イルカ、ジュゴン等の水場の鳥類・哺乳類や、マンタといった海魚類。そして、スピノサウルス等の恐竜の折り方も載っている秀逸な一冊。

「折り紙」を知らない現代っ子も、子供に尊敬されるチャンスを狙う両親も、そして何より子供のころに折り紙で遊んでいたであろう祖母にも、優しいバイブルになりそう。


関連記事:永遠の別れに備えて読みたい「銀河鉄道の夜」【芥川奈於の「いまさら文学」】

■実際に折り紙に挑戦

まずは、母(30代)が折る「ペンギン」。

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市販の折り紙でも十分作成できるという35工程になっている。母親は…

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「かくれ山線」て何? 聞いたこともない! 何なのこれ?

これを聞いて、「よし」と重い腰を上げた父(40代)が挑戦したのは「タツノオトシゴ」の30工程。

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頑張ってはみたものの…

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背びれの高さH? Hの4倍? 謎だ…


そこでチャレンジしたくなったのが子供(10代)。大好きな「ダイオウグソクムシ」41工程を張り切って作り出す。

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その完成品は…

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悔しい。悔しくて仕方がない。ポケモンだったら余裕で捕まえられるのに、こんな紙一枚に敗北するとは!


そんな家族を温かい目で見ていたのが、おばあちゃんだ(70代)。


折り紙はね、心で折るものよ。


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す、すごい、百合に箱まで…!

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今度はかわいらしい風船タイプの鞠!

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そして、極めつけは鶴! 基礎中の基礎だが、貴重な金紙で作られて光り輝いている。家族の反応は…


おばあちゃんカッコイイ!!! 来日中に鶴を折ったオバマ大統領よりもカッコイイ!!!


こうして家族円満、仲良く遊んで帰って行く。折り紙の文化は奥が深く、祖母のしわもまた、深く美しい。

・あわせて読みたい→すべての猫は『吾輩は猫である』につながっている? 【芥川奈於の「いまさら文学」】 

(文/芥川 奈於

コラム文学お盆
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