栃木名物『しもつかれ』は見た目だけでなく味もゲロなのか?嘔吐のプロと検証
鮭の頭や大豆、ニンジンやダイコンなどの野菜を酒粕で煮込んだ栃木県の郷土料理、『しもつかれ』。
初午の日に作り赤飯とともに稲荷神社に供える神聖な料理なのだが…「見た目も味も完全にゲロ」という失敬な声も絶えない。
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■伝統ある料理をゲロ扱いするなんて…
写真を見るかぎり見た目は確かにアレだが、本当に味までゲロなのだろうか? 伝統ある料理をゲロ扱いするなんて、栃木県民に失礼なのではないか?
本当にしもつかれがゲロの味なのか確かめるべく、自分で調理したしもつかれをゲロの味が分かるプロのもとへ持っていくことにした。
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■嘔吐のプロ
その人物とは、お笑いコンビ・くりおねの嘉数プロ。彼は常人の何倍もゲロを吐いたことがある、まさに嘔吐のプロフェッショナルなのである。彼がどのように吐いているのかというと
・貧乏すぎて豚コマ肉を食べただけで胃がびっくりし嘔吐
・インスタントラーメンの食べ過ぎで胃がおかしくなり嘔吐
・芸人の先輩にごちそうになるときに暴飲暴食して嘔吐
という、まさにゲロまみれの人生を送っている。そんな嘉数プロなら、しもつかれが本当にゲロの味をするのか判別できるはずだ。
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■検証してもらうと…
持ってきたしもつかれを皿に盛り、嘉数プロに香りを嗅いでもらうと…!!
なんと、嗅いだだけでトイレへ直行し嘔吐してしまった。どんだけ吐きやすいんだこの人…。
「香りは完全にゲロですね…嗅いだだけでもらいゲロしてしまいました」
一生懸命作ったしもつかれを食べずに吐かれるなんて非常に悲しいが、肝心なのは味である。ひと口食べてもらうと、驚きのコメントが!
「味もゲロっぽいですね…例えるなら、1軒目の店でたらふく食べてから時間を置かずに2軒目と3軒目で飲みまくったときのゲロです。
さらに詳しく説明すると、幕の内弁当を2個食ったあと日本酒を飲みまくったあとのゲロです。非常に申し訳ないのですが、ゲロの味がしました」
えー…作りたてでホカホカなときはかす汁みたいないい香りがしたのに…。冷えると臭いが逆に強くなり、ゲロのように感じてしまうらしい。
記者の作り方が悪かったのかもしれないが、しもつかれのレシピによっては冷えた後にゲロのような食感を覚える人がいることは、残念ながら事実のようだ。
だが、しもつかれの名誉のためにもう一度言うと、しもつかれは温かいうちに食べれば香りもよく、非常に美味しい。
しもつかれは好みが分かれる食べ物ということは間違いないが、見た目を気にせず一度食べてみてほしい、本当に美味しい郷土料理である。
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(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男)