100年以上前から現代まで!ストップモーションの歴史を3分間でおさらい
被写体を1コマ1コマほんの少しずつ動かして撮影し、あたかも動いているかのように見せるストップモーション・アニメーションという撮影技法。
100年以上前の1900年から2016年の現代に至るまで、ストップモーションの進化の歴史をたった3分間にまとめた映像が面白い。
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■116年前のストップモーションはとてもシンプル
1900年に公開された映画『The enchanted drawing (魔法のお絵かき)』は、白黒映像に音楽を乗せただけの単純なもの。
キャンバスの中に描かれた男がまるで生きているかのように振る舞い、酒を与えられれば喜び、葉巻を取り挙げられれば怒り出す。
内容自体はとてもシンプルで、技術的にも難しいことはしていないが、当時としてはかなり画期的だったのだろう。
■思い出補正?今見るとかなりカクカクでビックリ
かの有名な『キング・コング』(1933)や触手ウネウネな『水爆と深海の怪物』 (1953)もストップモーションを使用しているが、今見るとクリーチャーの動きはかなりぎこちない。
そして『スター・ウォーズ エピソード4』 (1977)から一気に現代映画の雰囲気に近づく。同世代の映画から考えても、このシリーズがいかに先進的であったかが伝わってくる。
さらに、見慣れたはずの『ターミネーター』 (1984)はこんなにカクカクだったのかと驚き…。『ウォレスとグルミット チーズ・ホリデー』 (1990)があまり古臭く感じないのは、クレイアニメという表現手法ゆえだろうか。
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■現代では独特の存在感を確立
21世紀に入るとストップモーションは新たなステージへ。コマ数は増加し、よりなめらかでダイナミックな動きが可能になった。
また、滑らかに動く3DCG映画の台頭によって「あえて」ストップモーションを選択する作品も登場。「それしかなかった」時代とは異なり、今では独特の味わいがある撮影技法として存在感を確立している。
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(取材・文/しらべぇ編集部・びやじま)