反日投稿で物議の中国卓球女王夫婦 ブラックリスト入りで訪日に影響か
SNS上に日本を非難する声明とともに、「日本のホテルで水を出しっぱなしにしてやった」と告白して騒動となっている不動産王の郭斌(グオ・ビン)。
RecordChinaによると、中国の旅行サイトでブラックリスト入りも検討されていると21日に現地メディアが報じたそうだ。
■中国人観光客のイメージ悪化に影響か
「国辱の日」とされる18日に、グオは「中国人は国辱を永遠に忘れてはならない」とSNS上で呼びかけ、日本製品を買っていないことや水道水のイタズラを告白。
また、彼の妻であり、オリンピックで過去3度金メダルを受賞している元卓球女王・王楠(ワン・ナン)も彼の投稿をいいね。「9・18を永遠に忘れてはいけない」と支持した。
そんな彼について、大手旅行予約サイト「携程網(Ctrip)」は「非文明的な行為だ」と批判。ブラックリスト入りを検討していると明らかにしたのだ。
たしかに、今回の投稿は日本のみならず、水資源の乏しい国の人からも非難されるものだろう。
本当にブラックリスト入りするかは24日時点では、まだ判明していないが……
もし実際にリスト入りすれば、今後の日本出張・旅行などにも影響する可能性も出てきそうだが、彼らとしてはそんなに痛くないのかも?
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■「爆買い」で貢献も印象は良くない?
「爆買い」の言葉が示すように、昨今の中国人観光客の訪問数や購買量には目を見張るものがある。
観光地に行くと、日本人よりも彼らのほうが多いこともあるほどであり、経済的な貢献度はとても大きい。
しかし、そのように人数が増えれば、どうしてもマナーの悪い人も一定数出てくるもの。
しらべぇの調査では、「訪日する中国人が増えることをどう思う?」という問いに対し、「賛成」と答えたのはわずか18%にとどまった。
もちろんすべての人がマナーが悪いわけではないものの、人間というのは、一部の人のイメージを全体に広げて見てしまうもの。
そのような意味では、今回のグオ・ワン両氏の発言はまさに軽率と言わざるを得ず、観光業界にも悪い影響を与えてしまう可能性が高い。
歴史に関する話し合いや意見の交換はたしかに大事だが、方法や伝え方は常に考えなければならないということか。
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(取材・文/しらべぇ編集部・クレソン佐藤 参照:RecordChina)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年6月24日~2016年6月27日
対象:全国20~60代の男女1358名(有効回答数)