阪急バス「韓国人蔑称」疑惑で差別問題がさらに過熱…冷静な対応を
関西地方を旅行した韓国人旅行者が、地元バスの乗車券に差別的な言葉を印字されたとして、議論になっている。
事件は今年4月の出来事。大阪市内の阪急バスの乗車券販売窓口で、日本語がわからない韓国人観光客が英語で乗車券を購入したところ、切符の氏名欄に名前の「キム」の他に「チョン」と印字されていたというのだ。
これは韓国人の蔑称に当たるもので、窓口担当者が印字したものと見られている。
■阪急バスの回答は…
今のところわかっている、阪急バスの説明は以下のとおり。
・5月に国土交通省から指摘があって把握していた
・しかし、窓口の担当だった職員は当時のことを覚えておらず、自身が打ち込んだ言葉が差別表現に当たるという認識もなかった
・このバス会社では、窓口で発券する際は口頭で名前を確認し、言われたとおりに係員が入力するシステム
・韓国語ができない職員は聞こえたまま入力。当然、悪意もなかった
その言葉の意味を知らない職員が、なぜ差別表現を正確に記載できたのか、非常に不思議な回答である。
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■ネットではさまざまな憶測が
回答に推測の余地を残すせいか、ネット上ではさまざまな憶測が広がることに。市場ずしの『わさび大量寿司』から、差別問題がさらに過熱し始めたようだ。
過激な言説も見られるためここでは引用しないが、twitterで検索すれば少なからず確認でき、お世辞にも冷静とは言えない意見も見られる。
さまざまな思想が絡み合い、ややこしくなっているこの「韓国人蔑称問題」だが、多くの観光客が行き来する両国だけに、「嫌いの応酬」をエスカレートさせず、冷静に振る舞うことが求められる。
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(取材・文/しらべぇ編集部・クレソン佐藤)