トイレ掃除でポプラが辞退?「バスタ」新コンビニはファミマに決定
国内最大級のバスターミナル「バスタ新宿」(東京都新宿区)にコンビニ「ファミリーマート」の出店が競争入札により決まった。発表は10月7日(国交省・東京国道事務所)。
コンビニの出店を巡っては、同じく競争入札で8月に出店を決めていたポプラ(広島市安佐北区)が9月になって辞退した経緯がある。
■「ポプラ」が落札、しかし辞退
バスタ新宿には、一日あたり最大で1600便余りのバスが発着。新宿周辺に点在していた高速バス乗り場の集約化が進んだ一方で、「トイレが少ない」「土産物が買えない」「食事ができない」「コンビニもない」など使い勝手には不満の声が寄せられていたようだ。
【バスタ新宿、コンビニ出店ようやく決まる】
ポプラの出店辞退により出店者を再公募していた。
出店を決めたのはあの大手コンビニ。
あわせてトイレ増設工事も行う。https://t.co/FC0ArpfSeD pic.twitter.com/ySW2XKalnL— 都市商業研究所(都商研) (@toshouken) October 7, 2016
ポプラの出店が使い勝手の改善に貢献するものと期待が寄せられていたが、まさかの辞退で白紙に。辞退の背景には、落札後の協議で出店者に義務づけたとされる「店舗外のトイレ掃除」にポプラが難色を示したとする報道もあり、出店に期待していた利用者からは、双方を批判する声が上がっていた。
なお今回の発表で国交省は、「トイレ掃除問題」での責任をやんわりと否定している。
「なお、トイレ清掃は、購買施設(編集部注:コンビニを指す)の入札手続きの対象となっておりません。開業以来、 4階トイレは新宿高速バスターミナル会社、3階トイレは観光情報センターが清掃を行っ ております」(報道発表資料から引用)
関連記事:新手のイタリアン?話題の「バスタ新宿」を旅のプロが斬る
■「暫定営業」で利便性確保へ
ポプラの辞退で出店が遅れたこともあって、国交省は「1日も早い営業を行えるよう努めてまいります」(同)とファミリーマートのオープンを急ぐ。
当面は、4階(出発ロビー)のチケット発売窓口付近に小規模な「暫定営業」スペースを確保。すぐ近くで「本営業」スペースの工事も進めていく予定だ。
関連記事:往復12時間!ビールのためだけに「岩手日帰りツアー」をする集団がヤバい
■女子トイレは2.5倍増し
国交省は同時に、混雑が激しかったという4階女子トイレの増設も発表。帰省ラッシュが見込まれる年末年始までに6個室を、来年春までに7個室を、それぞれ新たに設けることで女子トイレは、現状の8個室から13増で21個室になる。
・あわせて読みたい→「ポプラ」が辞退 バスタ新宿の飲食事情に不満の声が続出
(文/しらべぇ編集部・前田昌宏)