Facebookで「会いた〜い!」とコメントし合う女子は本当に会ってるの?検証した結果…
Facebookで生まれる「会いたい!」のコミュニケーション
SNSがもたらした利点の一つとして、なかなか会えない友だちでも容易にコミュニケーションを取れるようになったことがあげられる。Facebookのコメント欄で、場所や時間の都合でなかなか会えない同級生や旧友とコメントのやりとりを交わしたことのある人も少なくないだろう。
その中には、こうしたやりとりがきっかけで後日実際に再会を果たしたケースも少なくないという。
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君たち、本当に会ってるの?
しかしその一方、女性たちが交わす「会いたい!」のやりとりを見て本当に彼女たちが会っているのか疑問に思う男性も少なくないという。というのも、同一人物の女性が、同じ相手に「会いたい!」というコメントをFacebookに書き込むケースが珍しくないからだ。
そこで今回はFacebookで「会いたい!」とコメントを残す女性たちが本当に会っているのか、Facebook上で調査できる範囲で検証してみることにした。
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どんなときに「会いたい!」は書き込まれるのか
まずは、筆者の「友だち」を含むFacebookの女性アカウントを数十人チェックし、彼女たちが「会いたい!」というコメントをつけやすい/つけられやすい状況を調べてみることにした。結果、「会いたい!」のコメントは概ね以下3つの状況で書き込まれやすいことがわかった。
■「会いたい!」「会おうね」のコメントがつきやすいFacebookの更新
1:プロフィール写真やカバー写真の変更
2:「いいね!」や「シェア」ではなく、食事やBBQ、スノーボードなど写真や文章を含むアクティブな更新をしたとき
3:引っ越し、卒業、転職、結婚など人生の節目を報告したとき
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「会いたい!」の後に本当に会っているかの検証方法について
Facebook上でこれら3種類の更新を見つける度にコメント欄をチェックし、「会いたい!」の書き込みを見つけ次第、検証に入る。検証方法は以下の通り。
【検証方法1】「会いたい!」という友だちからのコメントの後に「DMするね!」「LINEしたよ」などのようにコメント欄で具体的に話を進めているさまを確認できた場合
【検証方法2】書き込みの後、「会いたい!」とコメントした友だちと会っている写真やタグ付けをFacebookで確認できた場合
むろん、本人に直接「あれだけ『会いたい!』とコメントを交わし合っていた友だちの○○さんとその後会いましたか?」と尋ねてまわることが最も正確な検証方法だが、コスト面とコミュニケーションの面から、今回はあくまでこちらの方法で検証を行う。
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「会いたい!」の意思表明の定義
今回は「会いたい!」「会おうよ!」といったコメントは当然本調査の検証の対象とするが、「また会おう!」は除くことにした。このコメントは近いうちに互いに会った可能性が高く、長期間会っていないとは考えにくいからだ。他には「会いたい!」と同義語の「温泉行こう!」「飲もう!」「同窓会(同期会)やろう!」なども「会いたい」の意思表示と見なすことにした。
さっそく検証!
今回は2人の女性を検証の対象とした。サンプルに偏りが生まれないよう、Facebookの使用方法や更新頻度、消費性向が重複しないように配慮した。
【その1】
Mさん 金融機関勤務 26才
Facebookの更新は2~3週間に一度 海外旅行に頻繁に出かける
【その2】
Gさん アパレル勤務 23才
Facebookの更新は就職後、ほぼ止まっている 「友だち」は同級生と会社の同期がほとんど
【その1】Mさんの場合
Mは連休になるとアジアを中心とした海外に頻繁に出かけ、その様子をほぼ必ずといってよいほどFacebookにアップする。また、仲の良い女子グループ3名との女子会も必ずアップしていることが特徴だ。
今回、検証の対象としたのはMが1年ぶりにプロフィール写真を変更した際のコメント欄のやりとりだ。これについた「いいね!」は120超、コメントは彼女の女友達を中心に50以上書き込まれた。
この中で「会いたい!」のコメントとそれに対しMが返信したのは5件。それでは、彼女たちが本当に会っているのか検証していこう。アルファベットで並んだ各コメントの下がMの返信コメント、その下の「→」以下が筆者の検証である。
A「Mに会いたーい!」
「デートしよ!ごはんいこーよ(・ω<)」
→その後コメントのやりとりなし。検証不可。
B「相変わらずかわいい!会いたい!」
「Bと早く遊びたーい!来月会おうよ!」
→その後コメントのやりとりないものの、Mから具体的な日程の提案があるので会っている可能性あり。
C「M大好き!はよ会いたい(*´艸`*)」
「はやく会おー!いろいろ話したいぞー!」
→具体的な進展なし。検証不可だが会っている可能性低い。
D「Mに会いたいわ☆」
「Dに合わせるよ!」
→日程にかんする譲歩を見せるも、Dがこの返信に「いいね!」を押すのみでやりとり終了。会っている可能性低い。
E「Mやっぱりかわいい!そろそろ遊んで!笑 ごはんいこー」
「EこそそろそろMと遊んで(´・ω・`) ランチしよ♪」
→なお、Eはこの書き込み以前にも2ヶ月前にMのFacebookの更新に「会おう」「会いたい」といったコメントのやりとりを交わしている。未だに会っていないことを考慮すると、会っている可能性は低い。
【その2】Gさんの場合
Gは昨年3月に大学を卒業後、アパレルメーカーに就職。学生時代には頻繁に更新していたFacebookだが、就職後はその更新はぱったりと途絶えてしまった。彼女のタイムラインは卒業旅行で行ったマチュピチュとウユニ塩湖の写真以降、新たな書き込みがなされていなかった。
そんな彼女が久々にFacebookを更新したのは2014年12月。年末のご挨拶というタイトルで始まる長文だった。内容は「就職後いろいろと怒られることや辛いこともあって大変だけど、新人一年目の私はなんとかがんばっています」というもので、文章とともに添えられた数枚の写真には職場のメンバーに開いてもらったと思われるバースデイ・パーティでケーキを持ちながら微笑むGの姿が確認できる。
彼女の久々の更新には100以上の「いいね!」がつき、30件以上のコメントが書き込まれた。それら一つ一つに丁寧に返信をするG。筆者がすべてのコメントのやりとりを確認していった結果、Gに「会いたい!」という旨のコメントを書き込んだのは6件だった。
それでは、Gの友だちのコメントと、それに対するGの返信を見ながら両者が本当に会っているかを検証してみよう。
A「Gちゃん!会いたいぞーー!」
「職場近いのになかなか会えないねー今度お茶会やろ!!」
→その後コメントのやりとりなし、更新もなし。検証不可。
B「G!また会いたい!」
「久しぶり!卒業以来会ってないけど元気?たまにFBで見かけるから元気みたいでよかった!」
→互いが会うための発展的なコミュニケーションなし。よって会う気なし。
C「こんど温泉行こうよ!」
「お休みとれるか怪しい!笑 日帰りでいこー!」
→その後具体的な日程決めのコメントのやりとりなし。会っている可能性低い。
D「やっぱりGかわいい!久しぶりに会いたいなーー!」
「M、久しぶり!!いま東京だっけ?久しぶりに会いたい~!」
→このコメントにMが「いいね!」を押して以降、やりとりなし。会っている可能性は低い。
E「Gちゃん!久しぶりに会いたいよーー>_<」
「会おう会おう!会いに行く!」
→EはGの住む東京ではなく東海地方に在住。その後やりとりなし。会っている可能性がないとは言えないがその可能性は低い。
F「G!私も遊んでーー!」
「Fこそ私と遊んで!!笑 全然会えないね(T_T)」
→互いに会えない現状を嘆いたコメントで締めて以降、やりとりなし。会っている可能性は低い
以上、Gは「会いたい!」とコメントした友だちと実際に会っている可能性は低い。
結論
2人のFacebookを検証した結果、「会いたい」と言い合っている女性同士が会っている可能性は限りなく低いと判断せざるを得ない結果となった。
考察:なぜ彼女たちは会わないのに「会いたい」と書き込むのか
昔から日本人は具体的な日付を決めないで漠然とした予定を立てることを好んでいた。「そのうちごはんでも!」「ゆっくり温泉でも行きましょう」といったセリフを残し、別れの挨拶を交わした経験のある人は少なくないだろう。
こうしたやりとりを交わす意味は、相手と食事に行きたいわけでも温泉に行きたいわけでもなく、「互いにいつでもそうしたことができる関係にある」ということを確認しあっている側面が大きいからだろう。
それが現代ではFacebookでの「会いたい」に相当することは容易に推測できる。「会いたい!」「会おう!」と書き込むことで、むしろ彼女たちは会わずに済ませることできているのかもしれない。
(文/しらべぇ編集部)