暮れの挨拶なんてSNSで充分?20代「お歳暮を贈る」は激減
ハロウィンが終わり、11月に突入。早くも街にはイルミネーションが輝き始め、お歳暮商戦が本格化してきた。
古くから日本では、今年にお世話になった人に、感謝の気持ちをこめて贈答品を贈る習慣「お歳暮」が定着している。
しらべぇ編集部は、全国の20~60代男女1,387名を対象に、今年の「お歳暮ギフト」贈答の予定について調査を実施した。
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■お歳暮を贈る3割
「この冬、お歳暮を贈るつもりだ」と回答したのは、全体の31.9%。
50代で42%、60代で58%。人生の経験とともに人とのつながりも強くなり、意識が高まる傾向にあるようだ。
逆に20代は11%、30代は18%と低い。SNSが発達した現代では、日々「いいね!」を送り合うため、お歳暮ギフトのCMにもあるような、季節のごとの「元気なごあいさつ」が薄れる一因になっているかもしれない。
コミュニケーションが日常になってしまった今こそ、「親しき仲にも礼儀あり」。お歳暮の意味はとても大きく感じられる。
また、男女別に集計すると、40代まで大きな差はないが、50代で17ポイントも男性の割合が低くなる。
バレンタインや年賀状と同様に、実質がともなわない虚礼とみなしてお歳暮を廃止するなど、昔と違ってビジネスでの需要は大きく減っているようだ。
さらに、身内やごく親しい友人だけに贈ったり、最近では自分用に買ったりするとの報道もあった。
人とのつながりを強く感じる風習「お歳暮」。周りがやるから、やらないから、と、なんとなく流されるのではなく、感謝の気持ちをきちんと示す機会として、うまく活用したいものである。
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(取材・文/しらべぇ編集部・小河 貴洋)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年10月21日~2016年10月24日
対象:全国20代~60代の男女1387名(有効回答数)