結婚したくない若者が7年で急増 独身者「コスパが悪い」の声
独立行政法人・国立青少年教育振興機構が全国20~30歳代の男女4,000人を対象として「若者の結婚観・子育て観等に関する調査」を2015年末に実施。
2008年の前回調査から7年間で2倍近くの若者が「結婚したくない」と考えていることが判明し話題となっている。
■調査結果から導き出した結論
対象の結婚願望・子どもがほしいか、など「幼少期の経験・地域との関連性」「年代」「年収」の項目別に2008年の前回調査と比較。
結果、20歳代の男性で「結婚したくない」と回答したのは21.6%、前回調査より9.7%上昇し、とくに結婚願望が減少している傾向が明らかとなった。
対して女性は「早く結婚したい」「結婚したくない」回答で二分化。結婚後「すぐに子どもがほしい」「子どもはほしくない」の回答もそれぞれ上昇する結果となっている。
全体的にみて結婚していない理由のうち割合が高いのは「経済的に難しい」が最大で次いで「ひとりが楽である」。
これらの点から国立青少年教育振興機構では「若者の年収の低下」が「結婚したくない」と考える最大の要因と結論付けた。
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■独身者の意見は?
調査結果発表後、ツイッターでもさまざまな意見が飛び交った。
結婚したくない男性が2倍、って全部男のせいにするのやめろ〜??
— kinowi (@kinowi) November 7, 2016
恋愛、結婚したくない20代多いんだ~
まあ自分は出会いないし出来ないだけなんだけどな~🤔笑— 🤍𝚌𝚑𝚒𝚔𝚊🤍 (@chi_0216_) November 7, 2016
ほかにも「結婚したくない」と賛同するつぶやきが多く確認できる。
しらべぇ取材班も、20~30代の独身男女に「なぜ結婚をしないのか」聞いてみることに。
「養っていくお金、恋愛する時間、出会いがない」(30代男性)
「正直、遊び相手がいれば充分」(20代男性)
「嫁なら画面の中にいる!」(30代男性)
「結婚はコスパが悪すぎる」(30代男性)
「両親が不仲で結婚に希望をもてない。同棲で充分」(30代男性)
「機会があればしたい。タイミングを逃し続けてきた」(20代女性)
「結婚はしなくてもいいけど、子どもはほしい」(30代女性)
「結婚を申し込んできた男が既婚者で騙されたのがトラウマ。結婚に踏み切れなくなった」(20代女性)
やはり、国立青少年教育振興機構の調査結果に近い回答が多く「金銭面での不安」をあげる独身者が目立つ。独身者のほとんどが「結婚願望がない」と答えていたのが印象に残った。
しらべぇではこれまでも結婚問題や少子化に関してさまざまな角度で調査している。
少子高齢化へと移行する現在、若者の結婚離れを解決する策が必要。調査結果から判断すれば、結婚への障害を排除した「金銭」「時間」「心」に余裕をもった社会の構築が重要だろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・サバマサシ)