世界的に肩身が狭い喫煙者 どんな対策をとっている?
2020年のオリンピックに向けてクリアしなければいけない課題の一つに、受動喫煙問題がある。解決策の一つとして、タバコを1000円以上に値上げする動きが活発化している。
世界的に禁煙ブームが巻き起こっているが、日本は遅れをとっていると言われている。日本よりも喫煙環境が厳しい国で“タバコをどうしてもやめられない”喫煙者は、どのような対策をとっているのだろうか。
しらべぇ編集部では、世界のタバコが止められない喫煙者事情を取材した。
■電子タバコ
電子タバコは「iQOS」「プルームテック」などの種類が発売しているが品薄状態が続いていた。そんななか、11月8日にBATジャパンからも新型電子タバコ「glo」が発売された。
電子タバコは副流煙を大幅に軽減することに成功したとして欧米などでは主流になっている。
ただ、副流煙を大幅にカット出来たからと言って全く煙が出ないわけではない。電子タバコだからといって、喫煙可能な場所で吸うことを想定としてつくられている。
世界的に喫煙スペースが減少しているが、世界のヘビースモーカーは他にどのような方法をとっているのだろうか。
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■噛みタバコの進化系「スヌース」
アメリカのメジャーリーガーに愛用者が多いとされる噛みタバコ。その理由として肺活量の低下が少ないと言われている。
メジャーリーガーがグラウンドなどで唾液を吐いている光景を目にするのは、噛みタバコが唾液を飲み込んではいけないとされているからだ。
そんな噛みタバコが更に進化したのが「スヌース」だ。原産国はスウェーデンやデンマーク、ノルウェー、フィンランドなどの北欧で噛みタバコと違いは唾液を吐き出す必要がないとされている。
スウェーデン人に取材をしたところ、北欧ではタバコの規制が厳しいために室内では全面的に禁煙。しかし、冬場はかなり寒いために外で喫煙するのも一苦労なために「スヌース」の愛煙家が多いとのこと。
筆者も試しにスヌースにチャレンジしてみたが、塩味が聞いた苦いお茶っ葉を口の中に入れているといった感覚だった。
スヌースは肺には影響がないものの、口腔癌になる確率が上がることが懸念されている。いずれにせよ、健康のためには、やはり禁煙するのが一番なのかも…。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニートgoma)